2005年3月26日作成
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岡山県美作市林野(安養寺) 

    

                   

   




  岡山県美作(みまさか)地方伝統の裸祭り「安養寺 会陽」が2005年2月12日(土)夜、同寺で行われ締め込み
  姿の男衆約800人が宝木(しんぎ)を求めて激しい争奪戦を繰り広げた。


岡山県 美作市(みまさかし)林野
安養寺で毎年2月第2土曜日の夜に行われる。
約800年の歴史がある会陽(裸まつり)は午後7時から近くの梶並川(かじなみかわ)の垢離取場(こりとりば)で浄め式を行った後、9時5分に副宝木80本、9時15分に陰陽の本宝木2本が投下されます。1573年に焼失した美作町の北端間山(きたはしたやま)の高福寺で始められたものが、安養寺(1697年美作町林野(はやしの)に移転)に移行、継承されたと伝えられている。        主催:安養寺会陽奉賛会


          

岡山県の北東部に位置し、北は勝田町、東は作東町、南は英田町、西は勝央町に接している。
町の中心部を吉井川の支流である吉野川が流れ、林野で梶並川と合流している。標高は90-420mと高低差が大きい。中国自動車道、美作インターが町内に位置し、ここから南へ約2kmの所には白鷺伝説で有名な「湯郷(ゆのごう)温泉」がある。この温泉は、約1200年昔の平安時代、傷ついた一羽の白鷺に導かれた円仁法師により発見されたといわれている。 
岡山県北東部にある「いで湯の里」美作町。およそ1200年の伝統を持つ湯郷温泉にはざっと30軒のホテル、旅館が ある。中国自動車道・美作インターもあり、阪神方面からの入湯客も多い。人口は約13,150人。温泉を筆頭に、県下一の生産量を誇るお茶や黒豆大豆の産地としても有名。町内に整備された美作ラグビー・サッカー場を拠点に、町あげてスポーツ振興を目指す。2002年のサッカーW杯ではスロベニアチームのキャンプ地となり、注目を集めた。                        

 
資料
安養寺遠景


真言宗御室派、間山。開山、聖徳太子。慶長6年(1601)美作町の北端、上相間山に建てられ、寛文3年
(1663)真言宗に改宗。元禄10年(1697)現在地である美作町林野に移された。境内の庭園は、元和の頃
(1615〜23)に作られたといわれている。客殿裏の枯山水の築山と前庭の亀島の作者は、小堀遠州と伝えら れ、当時の石組の手法をよく残した庭園。前庭には樹齢300年の白木蓮の名木がある。また、安養寺には 国の重要文化財に指定されている木造十一面観世音立像があり、秘仏とされ33年毎にご開帳が行われる。 毎年2月第2土曜日の夜に勇壮な裸祭りが行われることでよく知られている。


資料
陰陽2本の宝木(しんぎ)

    19時過ぎに安養寺近くの梶並川の垢離取り場で住職たちによってお浄め式が行われて祭りは始まった。

  梶並川の垢離取り場

             寺から10分足らず下ると垢離取り場がある。僧侶たちがやってきた。

               お浄め式に向かう僧侶たち                            
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                         垢離取り場での浄め神事                                           


  お浄め式のあと、裸男たちがやって来て垢離取り場で体を浄めた。2月中旬であり身を切るような冷たさである。

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            垢離を取る裸衆                  


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垢離取り場からあがる若者


午後9時前になると境内には裸衆たちが続々とやってきた。それぞれの思いを込めて宝木を奪い合いそして授かろうとしている熱気を肌で感じた。

                                       観音堂にお参りするグループ                                               


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参拝を終えて境内を一周する地元のグループ


午後9時05分に副宝木が観音堂と本堂の渡り廊下より投下される。その福を授かろうと手が伸びる。

まもなく副宝木が投下される
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             副宝木が一斉に投下された               

                                                                   
約5分ほどで副宝木の争奪戦は終わった。もみ合う裸の渦の中に隠れて副宝木は見えなかったが激しい肉弾戦が展開された。副真木は六面体をしていて、お香が焚きこんであります。

              
資料
副宝木(ふくしんぎ)


   

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