2007年9月7日作成
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岐阜県大垣市 (宝光院)




宝光院裸祭り(ほうこういんはだかまつり)

2月3日節分の日に、伊吹おろしが肌をさす西美濃の寒風の中、宝光院で行われる裸祭り。ふんどし姿の裸男たちが寺の近くの川(杭瀬川)を渡って禊(みそぎ)を行い、心男(しんおとこ)を担ぎ出し、米俵の中の、福を授かるという利剣木(りけんぼく)を奪い合って、一年の健康や家内安全を願うという、勇壮な裸祭りである。


雪の伊吹山と宝光院と杭瀬川(くいせがわ)
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JR大垣駅前から名阪近鉄バス野口線「野口」で下車(当日は臨時バス有り、約20分)。祭りの行なわれる節分の日は、一年の中で陰陽の気が入れ替わる日とされ、厄年の始まりや終わりはこの日を境としている。それゆえ、厄祓いの行事がこの日に行われている。


裸祭りの行事日程

宝光院(ひだりめ不動)

岐阜県大垣市にある宝光院は、ひだりめ不動とも呼ばれている。祈願者に奇跡を与えるといわれているひだりめ不動明王のことで、天台宗の寺院であり、山号は仏道山、本尊は釈迦如来。


宝光院本堂(ひだりめ不動)

豆打ち式

当日は、午前8時から厄祓いや家内安全を祈願する大般若経の輪読が始まる。続いて節分らしく豆の入った袋をまく豆打ち式がある。この豆打ち式は1時間ごとに午後3時ごろまで行なわれ、手にした袋の中に引き換え券が入っていた人は、景品に交換してもらえる。


節分の豆打ち式

厄除け(裸男出場開始)
午後1時半ごろ、神社近くの「裸男の宿」と呼ばれる詰所で、宝光院から授与された「宝光院裸祭」と書かれた六尺ふんどしを締めた男たちが、威勢よく境内へと練り出す。

控え室の男たち


境内へ向かう男衆
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境内で練り込む裸男


裸男に容赦なく力水が飛ぶ


冷水をかぶる男たち
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男たちは「わっしょい、わっしょい」と掛け声を上げながら境内に入り、時計まわりに何度も回る。力水が激しく撒かれるため、男たちの体からは湯気が上がる。そして詰所に戻って小休止する。これを計2回繰り返す。


境内を周回する男たち


わっしょい!練り歩く


熱気あふれる裸衆
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