2007年7月21日作成
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名古屋市中村区岩塚町 (七所社)
  




きねこさ祭

名古屋市中村区岩塚町の七所社(ひちしょしゃ)で旧暦の1月17日に行われる「きねこさ祭」は、厄除け、子孫繁栄、天下太平、五穀豊穣などを祈念する祭礼で、千年以上の歴史があると伝えられている。尾張三大奇祭のひとつで、市の無形民俗文化財にも指定されている。「きねこさ」の名前は、祭具のきね(たて杵)と、こさ(きねからこすり落とした餅の意)に由来する。


七所社(ひちしょしゃ)の拝殿

当日は、庄内川での川祭り、古式行列、境内での本祭り、厄除け神事が行われる。祭礼は、後厄(42歳)の男性10名と厄年の子供2名の12名(役者と呼ばれる)を中心にして進行される。役者は神社内の社務所で3日間の潔斎(早朝の冷水での禊など)を経て当日を迎える。


拝殿に並べられた祭具


祭りの中心となる役者たち
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川祭り (12時30分〜)
七所社から12人の役者が笹竹を持って、庄内川に向かい、川の中ほどで竹を立て、一人が登り、竹の倒れた方向でその年の吉凶を占う「川祭り」が行われた。

笹竹を手に七所社を出発する役者たち


庄内川沿いを走る 浴衣姿の役者たち


河原に向かって一直線

七所社西側約300mの万場大橋が架かる庄内川の河原に役者たちがやってきた。簡素な神事のあと、浴衣を脱いでふんどし一丁となり「川祭り」に臨む。

ふんどし一丁となった役者
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笹竹を持って一列に並ぶ


庄内川へ入っていく役者


笹竹にぶら下がる子供役者
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役者たちは、世話役や観衆の拍手を受け、庄内川へ入っていく。3月の初旬はまだまだ寒く、強風も吹き荒れていて、肌を刺すように冷たい。

12名の役者の入水
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強風で波立つ川面


庄内川の中ほどに向かう


強風の中 進む役者たち


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