2008年12月13日作成
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開催地: 兵庫県 姫路市 井ノ口
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荒川神社 小芋祭り

兵庫県姫路市・荒川神社の秋祭りは別名「小芋祭り」と呼ばれている。これは、宮前(馬場)で練る屋台を拝殿から見ると「すり鉢の中で小芋を洗うがごとく」見える情景に由来している。荒川神社秋祭りは様々な場所での見せ場があり、宮入り、階段登り、拝殿練り、山登り、山下り、練り合わせと、多彩な屋台練りを見ることの出来る見所の多い祭りである。10月の第3土曜日に宵宮、日曜日に本宮が行われる。
荒川神社へのアクセスは 姫路市営バスで「井ノ口」下車、西へ徒歩3分


荒川神社の拝殿

荒川神社
荒川神社は、今から約670年前に創建。昔は夢前川の
本流が流れていたため水害の多かった土地であること
から、治水の神水波能女神(みずはのめのかみ)が祀ら
れている。社殿も以前は川沿いに祀られていたが水害で
何度も流失し、約300年前現在の場所に建立された。現在
の神社は小高い山を活かして造られており、城壁のような
石垣が特徴である。 祭神は、神水波能女神の他に建築の
神である手置帆負神と彦左知神が合祀されている。

七月の「田休みの祭り(夏祭り)」、九月の「八朔祭り
(田の実の節句)」、十月の「秋祭り(小芋祭り)」が一括で
荒川神社例祭風流として姫路市重要無形民俗文化財に
指定されている。

本宮は午前8時過ぎから子供樽みこしの宮入りが始まり、9時になると6台の大人屋台の宮入りが始まる。宮入りは、町坪、中地、玉手、岡田、井ノ口、西庄と行われ、境内へ宮入りした屋台は次々と練り合わせを行い、所定の位置に据えられる。

中地(ちゅうじ)の屋台練り 


中地(ちゅうじ)の練り子


玉手(たまで)屋台の宮入り


屋台の練り合わせ
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井ノ口(いのくち)屋台の宮入り

各地の屋台は各町ごとに色分けされ、シデと練り子の鉢巻きの色でどこの町の屋台か一目でわかるようになっている。町坪(ちょうのつぼ)は白色、中地(ちゅうじ)は緑色、玉手(たまで)は青色、岡田(おかだ)は赤色、井ノ口(いのくち)は桃色、西庄(さいしょう)は黄色に統一されている。

井ノ口(いのくち)練り子たち
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馬場での屋台の練り合わせ


宮入り見つめる屋台委員


小休止する井ノ口の練り子
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午前11時頃になると、各屋台の階段登りが始まる。各地区の屋台は宮入りの順で、拝殿に続く急な43段の石段をゆっくりと登り、上部の拝殿へと向かう。

西庄(さいしょう)地区の子供樽屋台の階段登り


町坪(ちょうのつぼ)屋台の階段登り


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