2006年6月11日作成
今 日 昨 日

写真をクリックすると新しい窓が開き 拡大写真(1250x828)175KBが表示されます(以下同じ)

熊本県 玉名郡 長洲町 (四王子神社)

 
                   




 
的ばかい(破魔弓祭)
熊本県玉名郡(たまなぐん)長洲町(ながすまち)の四王寺(しおうじ)神社で、毎年1月第3日曜日に行われる裸祭りである。800年以上の伝統を持ち、西日本三大裸祭りの一つに数えられている。
「的ばかい」は四王子神社・破魔弓祭(はまゆみさい)の別称で、“ばかい”とは、この地方の方言で「奪い合う」と言う意味で、円座をかたどった直径60cm、重さ6kgのワラと麻で編まれた「的」を、裸の男たちが神社の境内や路上で揉み合ながら奪い合い、最終的に有明海まで運ぶ。祭りが終わると「的」は小さく切られ、氏子の各家庭に配られ無病息災・家内安全のお守りとされる。     

四王子神社の拝殿に祀られている的(まと)

的ばかいの起源
安土桃山時代の永暦元年(1160年)9月、筑前の国(福岡県)四王子嶽(しおうじだけ)より、長須々崎浜の岩屋に御神体を迎え、土を盛り固め、縄を引き廻して高御座を設けた。その後、現在の社床に遷宮された際、氏子達が、神徳加護によりあらゆる災難苦難から逃がれ、多くの御利益幸福を得ようと、御神体をのせた”藁の円座”を奪った事が起源とされている。なお、四王子神社の祭神である日本武尊(やまとたけるのみこと)が弓矢に秀でた神であったため、的とともに魔よけの弓矢も奉納されるので「破魔弓祭」とも云われている。


四王子(しおうじ)神社
   JR鹿児島本線 長洲駅から徒歩20分の距離にある
拡大写真(1250x828)245KB

的ばかいは午後1時からであるが、その30分前に”長洲破魔弓太鼓”の奉納行事が行われた。ふんどし一丁で大太鼓をたたく姿は凛々しい。

太鼓をたたく凛々しい姿
拡大写真(1250x828)191KB


ふんどし一丁で乱打
拡大写真(1250x828)222KB


長洲(ながす)破魔弓太鼓

神社境内では、ふんどし姿にさらし腹巻きの男たちが、焚き火にあたりながら始まりを待っていた。今年は県内外の参加者も含め、約150名の氏子が的ばかいに参加した。

始まる前に記念撮影


出番を待つ男たち
拡大写真(1250x828)191KB

午後1時ちょうどに「的ばかい」が始まった。拝殿の中に奉納されている藁の的を持ち出すべく、扉が開くと同時に男たちは我先にと勢いよく飛び込んでいった。

拝殿の中になだれ込む男衆

的を拝殿から持ち出すとすぐに奪い合いが始まった。男たちは、的に殺到して一塊になり、境内を移動していく。境内には勇壮な裸祭りを一目見ようと、大勢の観衆が訪れていた。

的ばかいの始まりだ!


勇姿2人組
拡大写真(1250x828)231KB

渦巻く男たちに容赦なく力水が掛けられるが、すぐに湯気となり立上る。男たちの熱気が観衆にも伝わってくる。

湯気が立ち込む中で揉み合う
拡大写真(1250x828)182KB


的を奪い合う4人衆
拡大写真(1250x828)175KB


肉弾戦となって奮闘!


Copyright (C) 2004-2007 Akio Chiba. All Rights Reserved..