2005年6月27日作成
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山口県萩市玉江浦地区

    

                   




 
萩の和船大競漕「おしくらごう」
和船大競漕(だいきょうそう)で伝統のある萩市の「おしくらごう」が6月5日、同市玉江浦の橋本川河口で開催された。おしくらごうは常盤橋から玉江橋の往復2キロのコースを鉢巻きを締めたふんどし姿の若者が和船に乗り込み、速さを競うもので玉江浦地区に伝わる伝統行事です。
 また「おしくらごう」は毛利水軍の訓練の名残といわれ、約300年前の藩政時代から続いている行事で、航海安全と豊漁を祈願し地元の厳島(いつくしま)神社に奉納するものです。和船には7人の若者が乗り、5本の櫓(ろ)と2本の櫂(かい)を使い、威勢よくゴールを目指して漕ぎ続けます。



玉江浦(たまえうら)は萩の三角州を構成する阿武川の下流、橋本川の河口に位置しています。毛利輝元が萩城を築き城下町をつくるより以前に集落ができていた古い歴史をもつ所であり、昔から漁業が盛んなところです。おしくらごうが行われる場所は河口のため広大な川幅を有しています。

                     おしくらごう開催場所の橋本川河口        常盤橋より玉江橋方面を写す
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今年は新「萩市」誕生を記念し、地域交流の促進を目的に中学校対抗に萩西中が、地区対抗に須佐チームがそれぞれ参加するなど、地域の一体感を盛り上げる催しとなった。同時に玉江浦ふるさとまつりも開催されていた。午前10時に「萩の和船大競漕実行委員会」の主催で開会式が行われました。

 開会式に参列する若者


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白い褌の上にチームカラーの腰布を巻き、鉢巻を締める


 選手宣誓
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関係者から今大会の競技説明があった。下の写真のようにトーナメント方式となっている。先ず最初に、中学校対抗(5チーム)の3回戦と、地区別対抗(6チーム)の3回戦の計6回行われ、その後にふんどし姿の「おしくらごう」(3チーム)の1回戦がある。

               トーナメント表                          


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                           舟着き場から常盤橋と指月山を望む                                           

中学校対抗戦が終わり、地区対抗戦が始まった。見島毛利水軍チームは上半身裸のパンツ姿で登場してきた。また 大島ファイターズチームの中に一人だけキリリと白いふんどしを締めた若者が乗っていた。

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         鉢巻を締めて気合を入れる                  

”おしくらごう”とは萩の方言で、「押す」・「比べる」・「競い合う」という意味であり、文字通り勇壮な舟レースが展開されます。

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大島ファイターズチーム


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                                      風にあおられてよろめく若者                                            


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                         見島毛利水軍チーム           常盤橋のスタート点に向かう 


中学対抗も地区対抗も常盤橋からスタートするがその距離は400〜500mほどで短いものである。まさに短距離レースのため全員が一斉に渾身の力を振り絞って漕いでいた。時には勢い余って舟から転落する人もいた。

 指月山を背景にして展開する白熱したレース  
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                  激しい接戦                     


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                      優勝した見島毛利水軍チーム         ラストスパートで見事に優勝した



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