2005年8月5日作成
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兵庫県明石市


                   




 
明石市無形民俗文化財 「おしゃたか舟神事」

明石市材木町、岩屋神社の伝統行事「おしゃたか舟神事」が、7月17日、明石漁港であった。褌姿の若者ら13人が海に入り、長さ約1,5メートルの「おしゃたか舟」を「おしゃたかぁー」と叫びながら投げて泳いで進んで行き、淡路・岩屋の神様を迎えて、海の安全と豊漁を祈る神事である。今から約1800年前の西暦157年に始まったといわれ、明石でも最も古い神事のひとつに数えられている。


岩屋神社
  

JR明石駅から徒歩10分ほどの距離にある岩屋神社は
明石港の近くにあり、明石城主の氏神様である。
本殿内部には常時「おしゃたか舟」が配列されていて、
夏と秋には神事が行われる。特に夏の海上渡御祭のある
「おしゃたか舟神事」は有名で、明石の風物詩となっている。

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「おしゃたか」の語源
「おしゃたか」とは明石の方言で「おじゃったかなぁ(おいでになったか)」がなまったものであり、この場合は「神様よくおいでくださいました」という意味である。神事は1800年前、淡路の岩屋から同神社のご神体を運ぶ際、地元住民が沖まで泳いで出迎え、「ご神体と一緒に乗船するのは恐れ多い」と泳ぎながら舟を押して明石海峡を渡ったというのが由来である。1975年に明石市の無形民俗文化財に指定された。  

 本殿と榊(さかき)を立てた「おしゃたか舟」
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午前10時になると関係者一同が集まり、本殿の中で厳かに祈願祭が行われた。それが終わると外に置かれている「おしゃたか舟」10隻が宮司により清められた。この内、白い榊の立てられた9隻の舟が海に入る。

茅の輪(ちのわ)と猿田彦大神の天狗
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                     岩屋神社より漁港に向かう直線道路          (正面突き当りが明石漁港)

太鼓持ちを先頭に、宮司に続き、烏帽子(えぼし)・直垂(ひたたれ)姿の総代や氏子青年、子供みこしが一列になって約500m先の明石漁港へと向かった。

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茅の輪をくぐる宮司


 茅(ちがや)を束ねた菅貫(すがぬき)
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  氏子の若者も続いて出発


宮司ら一同が漁港に向かう


 おしゃたか舟を運ぶ氏子青年
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明石漁港に着くとすぐに仮設テント場で安全祈願が始まった。その後、餅投げがあり大勢の人で賑いをみせた。

おしゃたか舟を祈願する宮司

テント内では(ちがや)を束ねた菅貫(すがぬき)くぐりが行われ、参加者全員がくぐっていた。これで疫病や罪が祓われるといわれている。

菅貫(すがぬき)くぐり抜ける氏子総代
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菅貫(すがぬき)くぐり抜ける氏子青年


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