2006年8月17日作成
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岡山県 岡山市 (龍泉寺)
 

                  




 
お滝祭り
岡山市下足守(しもあしもり)の最上教本山龍泉寺(阪本昌護 住職)で、毎年7月の第4日曜日に行われる。約140年の歴史を持つ「お滝祭り」は「最上の滝」と呼ばれる修行の滝を中心に行われ、健康祈願、五穀豊穣、交通安全など、信者の願いを届けるための、涼しくも勇壮な祭りである。白装束の男性信者約50人に担がれた2台の神輿が高さ6mの滝の中に入り、勇壮に練られると、神輿に納められていた約1万人の信者の祈願旗(流し札)が滝の水に溶けて流れる。残った竹ぐしは災難よけになるとの言い伝えがあり、祭りの後、参拝者に配られる。

龍泉寺・拝殿
   岡山・龍泉寺(りゅうせんじ)

岡山市下足守(しもあしもり)にある日蓮宗最上教総本山
龍泉寺は、1200余年前、報恩大師が修行された場
所で、八大龍王(雨乞いの神)と最上稲荷(豊作の神)
の聖地として民間信仰の霊場である。今なお、神仏混
合の祈祷の寺として全国から参拝者が訪れている。
境内にはゆるぎ岩、千畳岩、太閤腰掛岩や龍王池等
の名勝があり、この辺りは県立自然公園となっている。
春は山つつじ、秋は紅葉が美しく、ハイキングコースに
もなっている。

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龍泉寺・境内案内図

午前10時半から拝殿で神事が始まり、11時半頃、上の写真の案内板にある参拝順路(青い矢印ルート)に従って神輿が拝殿を出発。龍王池を経由し、放生会(ほうじょうえ)神事を経て、”最上の滝”と呼ばれる”お滝”に下りてくる。

高さ6mの最上(さいじょう)の滝
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龍の口から吹き出す清水

9時半ごろ参拝者らがお滝に入り、みそぎを行っていた。修行の滝として知られるこの滝は、年間を通して全国各地から信者が集まり、滝行が行われている。

滝に打たれる参拝者
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ふんどし一丁の”みそぎ”


滝の中で雑念を払う

午前10時半、拝殿でお滝祭りの神事が執り行われる。住職や関係者、信者たちが拝殿周辺に集まってきた。

拝殿に向かう 阪本昌護(さかもとしょうご)住職(右端)
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お滝祭りに参加する男性信者は、全国から集まって来ている。彼らは龍泉寺のネームが入った水色の鉢巻と、草履に白装束の出で立ちで、下には越中褌を締めている。

拝殿周辺で待機する信者たち
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出発前に草履のひもを強く結ぶ
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拝殿での神事執行

神事が執り行われている拝殿の奥には本殿があり、2台の神輿(みこし)が奉納されている。

本殿に奉納されている神輿(みこし)

拝殿での神事が終了すると、大勢の参拝者が、神職たちによる御祓いを受けて無病息災を願う。

無病息災を願う参拝者

神輿には全国の信者の名前や願い事を記した御札(流し札)がぎっしり詰め込まれている。その数は約1万枚。この御札は、都合により参加出来ない人たちが、神社に送って来たものを、竹ぐしに刺し、整理したものである。

神輿に詰められた御札(流し札)


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