2005年12月07日作成
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岡山県 瀬戸内市 邑久町

                   





瀬戸内バルーンフェスティバル
中四国唯一の熱気球の祭典「瀬戸内バルーンフェスティバル」が11月19日から2日間の日程で瀬戸内市邑久町豆田の吉井川河川敷で開催された。この祭典は毎年11月に邑久バルーンミーティングとして開催されていたが、昨年、瀬戸内市誕生に伴い「瀬戸内バルーンフェスティバル」と改名され今年で2回目、通算で12回目となる。
主催:瀬戸内バルーンフェスティバル実行委員会

 バーナーから吹き昇る炎

  バルーンイリュージョン
初日午後5時過ぎから色とりどりの熱気球がバーナーの赤い炎で夕闇に浮かび上がる「バルーンイリュージョン」 が行われた。アナウンサーの「バーナーオン!」の合図とともに一斉にバーナーを焚くと、色とりどりの気球が河川敷に浮かびあがった。その幻想的な光景に訪れた大勢の観客は息を呑んだ。

                            蛸を模った気球       チーム名:B.C.空賊 気球名:タコ  (京都府)


河川敷に係留した熱気球

風が強く午後からの競技フライトは中止となった。夕方のバルーンイリュージョンも開催が危ぶまれたが、何とか皆の願いが通じ決行された。多くのカメラマンが河川敷の土手に構えて、盛んにシャッターを切っていた。

バーナーの赤い炎


「バーナーオン!」の合図で一斉点火
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バーナーは気球の心臓部ともいわれ、ステンレス製で家庭用のガスレンジの1000倍もの勢いでプロパンガスを燃焼させている。万一の時のために必ず2つの燃焼系統を持っているという。

気球心臓部のバーナー

 競技フライト
翌11月20日は風がなく絶好のフライト日和。朝7時30分頃から関係者らが集まって、この日の競技種目が決められた。「ジャッジデクレアドゴール」という競技で、開始直前に特定のゴールを発表し、その場所を目指して飛んで行き、ターゲットの最も近くにマーカーを落したチームが1位という競技である。ちなみに競技ことを「タスク」と言い、約15種類ほどあるという。

フライトの準備をする

熱気球は玉皮、バーナー、バスケット等から構成されている。玉皮は薄くて丈夫なナイロン等の素材で出来ていて、頂部に排気弁を持っている。人が乗るバスケットは籐(とう)で出来ていて着陸時にショックを吸収するという。

膨らむ玉皮

最初にパイロットの指示でクルーが配置に着き、インフレーター(大型の扇風機)で玉皮内に風を送り込む。

インフレーターの風を吸い込む気球

玉皮がある程度膨らんだら、バーナーを点火して玉皮内を温める。この時、気球が急に上がらないよう、ロープ(クラウンロープ)を引っ張っておかなければならない。クルーたちは阿吽(あうん)の呼吸でフライトに臨む。

                   バナーで温められ膨らむ  チーム名:牛窓B.C. 気球名:NaKaNaKa (岡山県)


万華鏡のような気球

玉皮の浮力が大きくなったらクラウンロープをゆるめてバスケットを立てると同時に浮き上がらないよう押さえる。
これでいつでも飛び立てる状態となった。準備時間は約30分ほど掛かった。

ロープをゆるめてバスケットに向かうクルー
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