2007年12月28日作成
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開催地:兵庫県高砂市曽根町(曽根天満宮)
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曽根天満宮 (そねてんまんぐう)
菅原道真を祀る神社として知られる曽根天満宮。延喜の頃、太宰府に流される途中、日笠山に登って休んだ道真が、「我に罪なくば栄えよ」と足もとの小松を自らの手で植えたのが後の「曽根の松」。その後播磨に流された道真の四男淳茂が、この松のそばに父を祀ったのが曽根天満宮の始まりといわれている。アクセスは山陽電鉄曽根駅下車、徒歩5分の距離にある。


曽根天満宮秋祭り
毎年10月13日(宵宮)・14日(本宮)に行われる秋祭りでは、のぼりを立てた竹を男たちが地面に激しく叩きつけて割る「竹割」や、神童(頭人)が額に「八」の字を描き、狩衣姿に山鳥の羽を立てた花笠をかぶり、馬の背に乗って宮入りする絵巻物さながらに美しい「一ツ物」が有名である。祭りの最大の呼び物は豪華絢爛な屋台の練り合わせである。

神社前での「奉納相撲神事」

子供屋台宮入り
本宮では、午前11時頃から本殿で「お面掛け神事」が行われ、五穀豊穣、天下泰平を祈願し、翁の一人舞が奉納される。昼過ぎから子供屋台(梅井、伊保西部、南之町、西之町の4台)の宮入りが始まる。

子供屋台の宮入り(伊保西部の屋台) 


南之町の子供屋台 


本殿前で練られる南之町の子供屋台

竹割神事
12時30分ごろ、長さ10m余りの真竹を持った男たちが勢いよく本殿前に入ってきた。竹は播州地搗歌(じつきうた)に囃されながら粉々に割れるまで地面に打ち付けられる。竹割は一ツ物の神事に付随して行われて、13日の宵宮には高張提灯を、14日の昼宮には大幟をつけて一ツ物の先を行く。その役割は一ツ物の先導と露払い。また遠くからでも行列の位置がわかる目印の意味があるという。

境内に勢いよく飛び込んできた氏子


激しく地面に竹を打ち付ける


約10mの竹を割る氏子

一ツ物神事 (ひとつものしんじ)
一ツ物とは、祭礼に特別の扮装をして馬又は肩車に乗って登場する神童(児童)のことで、10月13・14日の両日とも氏子の曽根、伊保、東・西阿弥陀の4町から各一人選ばれる。一ツ物は青・赤・黄などの裾長の狩衣(かりぎぬ)を着て、山鳥の羽を立てた花笠をかぶる。手には扇を持って、額に「八」の字を描いている。一ツ物の言葉の由来については「万一の事故があっても他に変わることのできない唯一のもの」という意味だといわれている。

宮入りする一ツ物(神童)
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山鳥の羽を立てた花笠をかぶった一ツ物(神童)

役員もあとに続いて宮入り

大人屋台宮入り
15時前になると、大人屋台の宮入りが始まる。各地区11台の屋台の宮入りは勇壮で見ごたえがある。本宮の宮入り順は、宵宮とは逆の順で行われ、境内の広場に進んだ屋台は勇壮な練り合わせを披露する。

宮入りする梅井の男衆
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本殿前で屋台の差し上げ(伊保西部の屋台)


梅井屋台の宮入り
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高須屋台の宮入り


南之町の屋台の差し上げ


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