2005年01月15日作成
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                                        中国四大名園  拙政園 

                 

                   






上海の86キロ西に位置する蘇州は、中国の東海岸で揚子江の下流の平野部にあり、有名な水郷地帯です。中国第4大湖の太湖と隣り合っています。他にも小さい河川や湖がたくさんあります。一方、山と言える山はほとんどありません。亜熱帯気候で、穏やかで潤いのある天候に恵まれています。2500年以上の歴史を有する長江南岸の文化の都市として、川と街とが相い伸び、「小橋、流水、人家」といった古朴な風貌は今もなお残っていて、古い歴史と文化のにおいがするところです。また運河も発達していて、貨物の運搬において依然大きな役割を果たしています。蘇州−杭州間も隔日で客船も運航しています。中国語では蘇州(スーチョウ)で、別名を「水の都」とも言われる風光明媚な土地です。



蘇州で最も大きい古典庭園。北京の頤和園(ぎわえん)、承徳の避暑山荘、蘇州の留園と並んで、中国の四大名園と称されている。水景をもって有名であり、水際に築かれた主要な建物は自然で独特な趣きがあります。
拙政園は蘇州四大名園(滄浪亭、獅子林、拙政園、留園)でありでもあります。また世界遺産としての「蘇州古典園林」の主格です。中国庭園のモデルとして事実上中国No.1の庭園と言えましょう。1509年(明王朝の正徳4年)に官僚の王献臣によって造営されましたが、王献臣は官僚を追放され、故郷の蘇州に戻りました。愚かなものが政をつかさどるという意味で「拙政」と名をつけたという説があります。面積約5ヘクタールの拙政園は蘇州の庭園の中でもっとも広いものです。8年の年月を費やして造られたそうです



   心安らぐ庭園 (中央に薄っすらと見える塔は蘇集のランドマークの北寺塔)
   
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         憩いのあずまや   (要所要所に見ることが出来ます)
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      天然の額縁 (壁をくり抜いた窓がそのまま額縁のように見えるところがおもしろい)
 



蘇州の庭園の殆どは古代中国の個人庭園であり、主に自然に順応させてながら美しい環境を追求するものである。限られたスペースの中に草花を植え、楼閣を築き、千変万化の景観を配置する。それらは中国造園芸術の民族風格を十分に示している。その中でも拙政園は独特な風格をもって世界に知れわたっています



中国の若いガイドさん

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 拙政園は、東園、中園、西園の三つの部分に大きく分けられます。園内で中心的な存在はi池で、全体の約5分の3を大小の蓮池が占めています。蓮池の周りにあずまや、橋、回廊、緑が水面に映って美しい景観を構成します。その極まりがまさしく「遠香堂」を主体とする中園で、夢のような空間を感じさせます。 ↓



濃い緑の蓮池
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    浮翠閣(うきすいかく)      (とんがり屋根が見事な中国建築物)


 
作詞:西条 八十  作曲:服部 良一
                   

 君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄恋の唄 水の蘇州の花散る春を  惜しむか柳がすすり泣く
花を浮かべて 流れる水の 明日の行方(ゆくえ)は 知らねども 水に映した 二人の姿 消えてくれるな いつまでも
髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺
(かんざんじ) 





寒山寺は509年−519年の間に建立されました。当時の名前は、妙利普明塔院でした。唐の時代に寒山と拾得の両高僧がここで修行していました。その故、寒山寺に名を変えました。詩人(唐)張継が「楓橋夜泊」を詠って以来、この寺は全国的に有名になりました。今日、寒山寺は中国だけでなく、日本を含む諸外国でも広く知られるようになりました。大晦日の夜に寒山寺で除夜の鐘を聴きながら新年を迎えるのは、人気の高いイベントになっています


寒山寺入口前の水路と太鼓橋
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寒山寺での記念撮影
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         香を焚く人 (観光客のみならず、訪れて香を焚く地元の人も絶えない)



寒山寺の黄金の仏像


寒山寺は、梁代創建の禅宗寺院です。度重なる火災に遭い、現在の建物は清代に再建されたものです。

法堂(ほうどう)
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五重の塔「普明塔」



五重の塔「普明塔」の遠景

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