2005年10月12日作成
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鳥取県西伯郡伯耆(ほうき)町 (福岡神社

                   




 
蛸舞式神事 (たこまいしきしんじ) 
蛸舞式神事は、祭神速玉男命(はやたまおのみこと)が熊野灘で遭難した際、蛸に助けられ吉備国(きびのくに)へ上陸し、この地に来られたという故事にちなみ、裸の氏子が藁(わら)の蛸を捧げて舞い、次に神楽(かぐら)の拍子につれ、丸梁(まるはり)に抱きついた願主を下から大勢で回転させる祭りで、日本三大奇祭の一つである。地元では通常「たこさん」「蛸大明神」といわれ親しまれている。昭和61年4月18日、鳥取県無形民俗文化財に指定された。



伯耆町(ほうきちょう)    

鳥取県西部に位置する西伯郡岸本町(きしもとちょう)と、日野郡溝口町(みぞくちちょう)は、平成17年1月1日に合併し、西伯郡伯耆町(ほうきちょう)となった。「伯耆」とは、旧国名「伯耆国」のなごりであって、とりわけ有名なのが、中国地方の最高峰で「伯耆富士」 「伯耆大山」とも呼ばれる大山(だいせん)である。


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伯耆富士 (大山 1709m)


福岡神社の入り口
   
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福岡神社

JR伯備線(はくびせん)の伯耆溝口(ほうきみぞぐち)
から車で約20分位行った山間部に鎮座している。
速玉男命(はやたまおのみこと)を祭神とする小社で、
こんもりとした山裾にある。道路沿いにある鳥居を
くぐって行くと奥に神社があり、ここから遠くに大山
を望むことが出来る。



鳥居の横にある神事を説明する看板


福岡神社の本殿

本殿のすぐ下に狭い境内があり、向かって右側に緑の屋根の舞堂(まいどう)と呼ばれる神楽殿(かぐらでん)がある。すぐ左には社務所が建っている。


蛸舞式神事が執り行われる舞堂(まいどう)
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舞堂の天井には大きな丸梁(まるはり)がある。この丸梁に一人の願主(ねがいぬし)が抱きつき回転する。舞堂は今はまだ明るいが、本番の時は扉が閉められて薄く暗くなる。中に入れるのは報道関係者だけで、一般の人は周囲より、格子の隙間から覗いて見ることになる。


大きな丸梁がある舞堂

午後1時半頃、女性の宮司が本殿奥に入り、祭の儀式が始まった。60cm四方のカラフルな凧のような大注連(おおしめ)に祭神・速玉男命(はやたまおのみこと)の御霊(みたま)入れが行われた。

本殿での儀式の始まり

本殿での御霊(みたま)入れの神事に続いて、舞堂での大注連(おおしめ)神事が行われる。神職や氏子らは階段を下りて舞堂へと向かった。

 お供え物を持って舞堂へと向かう
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舞堂の中で大注連神事が始まった。お神酒や野菜などを供えた祭壇に向かって宮司が祝詞(のりと)を奏上し、神楽の笛や太鼓が厳かに奏でられる中、天井から吊り下げられた祭神の御霊が乗り移った大注連の綱を神官が上下に引いて、大注連の舞いが披露された。

神楽が奏でる中で大注連を持つ神官
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拍手を打つ宮司一同


神事に参列する氏子
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大注連は60cm四方の小障子の様なものに五色紙幣、扇子(せんす)、麻(お)一筋、緋金巾(ひかねきん)とを一緒に結びつけ、これに御神霊を迎えたものである。

天井から吊られたカラフルな大注連


大注連の綱を引く神官
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