2008年3月14日作成
今 日 昨 日
開催地: 福岡県福津市
1/3ページ




福津の玉せり 

1月3日に福岡県福津市の福間海岸で「玉せり」が行われた。「玉せり」は、当地方の南町区・緑町区に古くから伝わる約300年の歴史をもつ伝統行事で、この地方の新春の風物詩となっている。最初に福間海岸で玉洗いを行い、毘沙門天のお祓いを受けた締め込み姿の男衆が、海で清めた直径31cm、重さ12Kgの大玉を担ぎ、諏訪神社を参拝する。その後、再び海岸へと向かい、砂浜や海の中で勇ましく玉を競り合う。最後に海岸で玉納めを行って終了となる。
福津市は、福岡県の北西部の福岡地方に位置し、福岡市と北九州市の中間に位置する市で、2005年1月に福間町と津屋崎町が合併統合し誕生した市である。


福間海岸での玉洗い(1)

福間海岸 「玉洗いの儀式」
玉せりの前に福間海岸で、玉を清める「玉洗い」が行われる。大きな2つの木製の玉は、男たちによって入念に清められ、海岸の近くに鎮座する恵比須神社に運ばれる。

福間海岸での玉洗い(2)
クリックで拡大


清めた玉を持って帰る男衆


清められた2つの玉 
クリックで拡大

午前10時頃、福間海岸の近くの恵比須神社で南町区と緑町区の代表者・役員たちが集まり、祈願式が行われた。神社のすぐ隣には控室があり、11時から始まる「玉せり」まで直会(なおらい)がある。そこでご馳走を頂きながら、南町区と緑町区の交流が行われる。

恵比須神社での祈願式

午前11時頃、玉せりに参加する南町区と緑町区の男衆が恵比須神社に集合して、宮司による御祓いを受けてから、約20分ほどの距離にある諏訪神社に向けて出発する。

恵比須神社の前で宮司の御祓いを受ける男衆


玉を肩に担ぎ 諏訪神社に向けて出発!


子供たちも大きな玉を抱えて諏訪神社に向かう


約20分後 諏訪神社に到着


玉を担ぎ 諏訪神社の階段を上がる

諏訪神社に到着した男たちは、宮司による御祓いを受けてから境内で玉せりを行う。お神酒を玉に注ぎながら激しく競り合う。お神酒を注がれた玉は光輝いて清らかだ。

諏訪神社で一同は宮司による御祓いを受ける


玉を競りながらお神酒を注ぐ


玉にたっぷりとお神酒を注ぐ男衆


諏訪神社の境内で激しく玉を競り合う
クリックで拡大


合間にはお神酒が振舞われる


諏訪神社での「玉せり」が終了して福間海岸へ出発!
クリックで拡大


Copyright (C) 2004-2008 Akio Chiba. All Rights Reserved..