2005年8月17日作成
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広島県廿日市市宮島町


                   




 
宮島 玉取祭(みやじま たまとりさい) 
毎年旧暦7月18日に近い日曜日、厳島神社本社と大鳥居の間の海中で、裸男たちが直径20cmのクスで出来た宝珠(ほうじゅ)を奪いあう勇壮な祭りである。江戸時代には「延年祭」といって、社殿に安置された恵比寿・大黒の福神像を奪いあう延年行事であったが、神仏分離後廃止されていた。明治初期に今の姿になり復活した。

厳島(いつくしま)神社
  

国際的にも例がない潮の干満を利用して設計された厳島(いつくしま)神社。その周辺にある大鳥居、五重塔などの建造物と前面の海、背後の弥山(みせん)原始林一帯がユネスコ世界文化遺産として登録されている。
「厳島」というのは「神を斎(いつき)祭る島」が語源だと言われ、鎌倉時代から宮島全体が神社地として保護され、農耕が禁じられてきたことから、当時のままの姿で保存され現在に至っている。

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海上に4本柱の高さ10mの櫓(やぐら)が建てられ、宝珠台が吊り下げられている。この上に宝珠が結びつけられる。神官がこれを手前の火焼前(ひたさき)よりロープを引っ張り、上下して揺らす。

火焼前(ひたさき)と櫓(やぐら)と大鳥居
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海に浮かぶ大鳥居

午前10時頃、潮が満ち始めた。12時過ぎが満潮となり、そのころ玉取祭が行われる。近くで宮島太鼓の催しものがあり観光客が足を止めていた。

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潮が満ち始めた厳島神社


 天野流・宮島太鼓
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満潮となった12時過ぎに玉取祭が始まった。宝珠を乗せた舟が火焼前(ひたさき)から櫓に向かった。宝珠台が下ろされて、そこに神官の手によりしっかりと宝珠が結びつけられた。

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宝珠を運んできた小舟


セットされた宝珠

満潮に近くなったころ、男たちが海に入った。この祭りは肩車をして空中の宝珠に飛びかかり、海に落とす。それからは海中での争奪戦を繰り広げ、3箇所に設けられた注進所のどこかに宝珠を持ち込むのである。

火焼前(ひたさき)から一斉に海に飛び込む


櫓の周辺に全員が集まった
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人間ピラミッドをつくり肩車して宝珠目がけて飛び掛るが、最初は高い位置にあって、なかなか届かない。そのまま海に落ちる場面が続いた。

人間ピラミッドを組む
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スーパージャンプで飛びつく
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 タッチもせずに落下する
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水しぶきをあげて落水する


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