2007年8月15日作成
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愛知県豊田市松平町 (松平東照宮)





松平天下祭(まつだいらてんかさい)

江戸時代から続いた由緒ある祭りを再現しようと、1988年に地元の若者が中心になって復活させた祭りで、ふんどし一つの裸男が、「水玉」と呼ばれる木製の玉に触れて厄を落とそうと激しく競い合う勇壮な裸祭りである。冬の豊田市を代表する祭りで、松平郷(まつだいらごう)祭り広場にて、毎年2月の第2日曜日に行われる。


天下祭の玉競り会場

午前11時50分ごろ、松平東照宮では花餅神輿の奉納が行われていた。花餅神輿は、木の枝にカラフルな餅を飾りつけたものだ。


花餅神輿の奉納


花餅神輿の奉納を終える


産湯(うぶゆ)の井戸

 

 


天下祭の由来
松平東照宮の産湯の井戸は、松平初代親氏公の頃
より霊験ある井戸として知られ、三代信光の頃から
松平家に男行誕生のときは、この井戸の水を用いて
産湯として禊祓いされた。家康公誕生の時、岡崎城
までこの水を運び慣習に従い産湯とされたことは世に
知られている。その産湯の井戸で清めた水玉(木製の玉)
におのれの願いを込めて触れることで、祈願成就が
できるものと伝えられている。





玉洗いの儀式
天下祭前夜、産湯の井戸を開扉して宮司が水を汲み上げ、御神水で水玉(霊)を清める。座主(ざしゅ)は、この水玉(霊)を受け取り、所定の場所に納め、翌日の天下祭出御まで守護する。

玉洗いの儀式 水玉を座(藤の輪)の上に納める


登里公(とりこう)大将撮影 登里公(とりこう)大将撮影

大禊ぎ(おおみそぎ)

天下祭の前夜、厄男たちは午後6時30分から東照宮の親氏銅像前で御神水で身を清める。この儀式は大禊ぎと呼ばれている。手筒花火が打ち上げられる中、 約60名の厄男の大禊ぎは圧巻そのものだ。


手筒花火打ち上げ 大禊ぎの儀式


登里公(とりこう)大将撮影 登里公(とりこう)大将撮影

松平東照宮(まつだいらとうしょうぐう)

松平親氏(ちかうじ)を祭り、さらに松平郷松平家が大正時代まで在住した。境内には徳川家康産湯の井戸や松平家の屋敷跡などの史跡がある。近隣には松平家の菩提寺である高月院や松平城址などの史跡が散在される。また、この神社の敷地自体が松平家の屋敷の跡で、現在でも石垣や濠などが残されている。


松平東照宮

練り込み
午後2時ごろ、国道301号線の松平郷の入り口にある深見工業前から裸男たちが練り込みを開始する。男たちは緩やかな坂道をおよそ30分ほどかけて登り、松平東照宮に参拝に向かう。そして本殿に奉納されている「水玉」を座主が宮司から受け取る。

練り込む男衆
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途中で気合を上げる男衆


練り込んで行く裸男


一路 松平東照宮を目指す

玉競り(たませり)

男たちは、午後2時半ごろ、松平東照宮への練り込みを終えて、玉競り会場へと入って来た。玉競りはこの祭りの一番の見せ場であり、周囲は観衆とカメラマンが所狭しと囲んでいる。


玉競り会場へ入場してきた男たち


力水を浴びる裸男
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ステージ中央を練り歩く
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会場内を周回していく裸衆
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