2008年4月26日作成
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開催地: 愛知県幡豆郡幡豆町(鳥羽神明社)
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鳥羽の火祭り禊儀式 

愛知県幡豆(はず)町の鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)の奇祭「鳥羽の火祭り」は、毎年旧暦1月7日(現在は2月第2日曜日)に行われる。祭りの起源は、約1200年前と伝えられる。高さ約5mの「すずみ」を二基作り、中に神木と十二縄(月の数の縄)を納め、それに火打石で点火して始まる。そして「すずみ」の燃える中に、西側の福地(ふくじ)、東側の乾地(かんじ)の二つの地区に別れた奉仕者たちが、厄男を中心に炎の中に飛び込み、神木と十二縄を競って取り出し神前に供える。この祭りは「すずみ」の燃える具合と、「福地」「乾地」の勝敗によってその年の豊凶を占う神事である。火祭りは、午後7時半から行われるが、それに先立って、午後3時から、神男(しんおとこ)を中心に、約100名の奉仕者たちが鳥羽海岸に向かい、海で禊ぎをする。


鳥羽神明社(とばしんめいしゃ) 禊ぎの参加者の受付所

神明社の西にある宮西川を境に、地区を東西に分け、西側を福地(ふくじ)・東側を乾地(かんじ)と呼ぶ。この二つの地区から選出された2名の神男(厄年25歳)は、社務所のに泊まって自炊し、4日間6回、水をかぶり、体を清める。最後は火祭りの当日に、奉仕者全員と鳥羽海岸に向かい禊ぎを行う。


出発前 社務所の中でワッショイ!


禊ぎに向けて高ぶる奉仕者

午後3時から、神男と約100名くらいの奉仕者が、白鉢巻・白足袋・腹に晒(サラシ)を身につけ、お祓いを受け、社務所の中で着替えをして、出発に先立ち気勢を上げる。

社務所の中でスクラムを組んで気勢を上げる 


社務所から飛び出す奉仕者


お神酒を飲んで景気づけする男衆


社務所の外に出てワッショイ!

2名の神男を中心に奉仕者たち全員が約1km離れた鳥羽海岸へ出発。福地(西)の神男が御幣を持ち、隊列を組んで、一路、鳥羽海岸へ向かう

鳥羽神明社を出発し禊ぎに向う


肩を組んで鳥羽海岸へ


禊ぎに向かう男たち(1)
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禊ぎに向かう男たち(2)


禊ぎに向かう男たち(3)


禊ぎに向かう男たち(4)

海岸に向かう途中、男達にはお神酒が注がれる。飲む人も居るし、体で浴びる人もいて、陽気な雰囲気である。

身を清めるため酷寒の海を目指す(1)


身を清めるため酷寒の海を目指す(2)

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