2005年9月15日作成
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玉祖神社  山口県防府市大崎


                   




 
占手神事 (うらてのしんじ) 
毎年9月25日に近い日曜日、玉祖(たまのおや)神社の神門前の石畳の上で行われる。 この神事の起源は、仲哀(ちゅうあい)天皇が、神功(じんぐう)皇后とともに九州の熊襲(くまそ)に攻めた際に、軍(いくさ)の吉凶を占ったのが始まりとされる。また所作が相撲に似ているところから「占手相撲」とも呼ばれている。平成9年(1996年)に、県の無形民俗文化財に指定された。

神事が行われる神社の石畳
  
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玉祖神社 たまのおやじんじゃ
玉造部(たまつくりべ)の先祖の神を祀る古社で、周防国
(すおうのくに)
の一ノ宮である。場所はJR防府駅の西3
Kmにあり、一級河川佐波川
(さばがわ)の北に位置する。
通常「たまのおや」と呼ぶが、「たまのや」「たまそ」
「たまつ」と呼ばれる場合もある。
9月の占手神事の
ほか、4月には「玉の祭り」があり、古くなったメガネ・
時計などを焼き、供養するという神事が行われている。
神社は自然植生の照葉樹林に囲まれていて、境内で
は天然記念物の黒柏鶏(くろかしわ)が飼育されている。

神事は夕方からであるが、午後2時ごろ神社に行くと、地元の子供たちが境内を清掃して準備をしていた。

                      拝殿周辺を清掃する地元の人たち      (手前が拝殿でその奥にあるのが本殿
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午後5時から拝殿で神事が始まった。このあと神門(しんもん)前の石畳に出て、占手神事が行われる。

拝殿で御祓いをする宮司

宮司・祭員が神門前の石畳に着座し神事が始まった。裃(かみしも)を着用した首座(しゅざ)が 判士をつとめ、白の羽二重(はぶたえ)の褌を締めた軍士(ぐんし)と呼ばれる行事所役(ぎょうじしょやく)2人が、東西に分れて座った。

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宮付(みやつき)代表による開催挨拶

軍士の隣に裃(かみしも)姿の首座(しゅざ)が正座している。首座の前には、藁の円座(えんざ)に一本の太刀が置かれている。辺りは日が落ちて夕闇が迫って来た。


蹲踞(そんきょ)の姿勢をとる軍士と裃姿の首座
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主役2人の軍士が宮司・神官が立つ神門に向かって直立して、占手神事が始まった。


直立不動の軍士2人

そのあと軍士は宮司・神官に向かって、石畳にひれ伏すように拝礼する

ひれ伏す軍士
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藁の円座を持ち上げる軍士
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藁の円座を神官の前に移動
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藁の円座の次は太刀の奉納が行われる。首座から太刀を拝領し、神官前の円座の上に置く。

太刀を持つ軍士

軍士によるパフォーマンスは、前半と後半に分かれる。前半は両脚をくの字 型に折り曲げながら進み出て、蹲踞(そんきょ)の姿勢に移行し、腰を叩く。これを三度繰り返す。

 進み出る軍士
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蹲踞(そんきょ)の姿勢に入る
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両脚をくの字に曲げる
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