2004年12月31日作成
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                                               杭州 西湖 

                 

                   





杭州は浙江省の省都であり、人口120万の港町で上海より約200` のところにあります。美しい自然環境に恵まれ、毎年大勢の観光客が国内外から訪ずれる国際的な都市です。特に山紫水明の西湖は広く国内外に知れわたっている。富春江、新安江と千島湖は杭州市付近にある国立風景区である。13世紀のマルコ・ポーロは杭州を「世界で最もすばらしい天城」と言ってと絶賛した。杭州のシルクや茶などは観光土産として広く国内外の観光客から珍重されている。杭州は、山、湖、泉、庭園に囲まれた2000年以上の歴史を持ち、霊隠寺など多く歴史名所が残っています。



      杭州市街地(ハンジョウ)(HANGZHOU)    資料より



霊隠寺は西湖の近くにあって中国禅宗十大古刹の一つ、その歴史は二千年以上のぼる、326年にインドの高僧・慧理によって建立、最盛期の10世紀頃は3000人以上の僧が居た。寺内に中国最大の木彫り釈迦弁尼の座像が安置されている。現在の寺院は19世紀後再建されていたものである。




              大仏のある大雄宝殿  (休日あって大勢のひとで賑わっていた)


大雄宝殿の中の輝きを放つ大仏
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大雄宝殿前の拝場


               拝む人たち   (願いは様々であろう)


燃え盛る炎



中国十大風景名勝の一つの西湖は杭州の一番の見所です。その美しいさはいつどこの景観をとっても、みごとな一枚の絵模様になります。北宋の詩人蘇東波はこの湖をこよなく愛し、その詩の中で中国古代の美女西施にたとえて「西子湖」と詠んたことから、西湖と呼ばれるようになった杭州市の西に広がり数多くの景勝地を持つ面積5.6平方`の天然湖です。白堤、蘇堤の2本堤と湖をめぐる西湖十景、四季折々の美しい姿をみせてくれます。↓



   西湖マップ  (資料より)



雷峰塔は雷峰山の頂上に建っている。北宋の時代に建立されたが、1924年に倒壊してしまった。現在ある雷峰塔は2002年に復元された銅製の塔である。夜は各層の照明が点灯していて高さ72メートルの塔が光っているので、対岸からは一際目立つ。夕陽が美しいので西湖十景のうちの一つ「雷峰夕照」になっています。 ↓


雷峰塔(らいほうとう)と観光船



西湖の中央やや南に浮かぶ7万平方bの島です。島の中に全体の60lを占める4つの池があり、”湖中に島、島中に湖”の珍しい景色は中国江南水上園林の最も名の高い傑作です。蓮やバラ、玉蘭の花が沢山あるの池には曲折する九曲橋があり、島には楼閣や亭を設置されて、島の南側の湖中に明代建造された2bの石塔3基が立っている。石塔の洞に薄い紙を張って灯をともすと、漏れる灯光が小さな月なように見えて、空の月とあい照らす。 湖の中心の島にある「湖心亭」からは西湖の全景が一望できる。↓


西湖の中央にある島、三潭印月 (さんたんいんげつ)


                    船着場    (後方は雨にけむる杭州の市街地)


                                                              西湖の高さ2mの石塔  (石塔に薄い紙を張って灯をともすと、灯光が小さな月なように見える)
(資料より)
                                         
                                                                                          

               雷峰塔(らいほうとう)遠望   湖面を大粒の雨がたたきつける


雷峰塔のアップ


     78年前の倒壊前の雷峰塔  (資料より)



蘇堤は西湖の西側に六つの橋で結ばれている長い堤で、「唐宋八大家」の一人として有名な蘇軾こと蘇東坡は二度が杭州に官僚として在職しました。1089-1091年の任官の間に交通の便をよくするために築いたのが「蘇公堤」、「蘇堤」です。西湖十景では「蘇堤春暁」といわれています。望山橋、圧堤橋、東浦橋、跨虹橋です。↓



雨の蘇堤
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                 水墨画ようなの西湖    (対岸に雷峰塔が見える)


雨があがりの雷峰塔


                               蓮の葉が浮かぶ西湖 (バックは蘇堤です)
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杭州市の南を流れる銭塘江のそばに立つ高さ60bの塔。北宋時代(紀元970年)に銭塘江の高波を鎮めるために作ったの六和塔は木とレンガを材料に八角七層ですが外から十三層に見えるのはなかなか面白い。塔内は草花、人物、鳥、虫、魚などの彫刻もある。塔頂の灯はかつて灯台の役目を果たした。南宋の再建以来、何回も修理されたことがあったが、当時の風格が十分に伝えられている。 塔の最上階まで登ると銭塘江が一望できる。中国ならではの江南風景の眺めは非常に良い。旧暦8月18日の前後、銭塘江満潮の時には、巨大な波が時速25Km/hものスピードで銭塘江を逆流してくる。この壮観な景色を見るために毎年多くの国内外観光客が訪れる。↓



大河、銭塘江(せんとうこう)と六和塔

(資料より)


                 雨の六和塔 (真下から見上げるとその大きさに驚く)



杭州はお茶の特産地である。郊外には茶畑がたくさん見られる。名茶中の名茶と呼ばれた龍井茶や陶器が特産。杭扇や張小泉ハサミなどの工芸品も有名である
昔は皇帝以外は飲む事を禁じられた高級茶の代名詞、緑茶の代表とも言える。特に千年以上の歴史持つ杭州の龍井茶は癖が無く、飲みやすいから日本人のファンも多い。値段はピンきりまでですが、どれも日本の価格よりずっとお得のようです。 




                     お茶を炒る人 (店内にはお茶の香りが充満しています)
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かつてマルコポーロが「世界で最も華やかな街」と評した中国随一の景勝地といわれる杭州。緑豊かな山並みを背景に、穏やかな西湖の湖面が広がる景色はたとえようのない美しさです。
残念ながら雨にたたられ、もやにけむる西湖となったが歴史ある杭州を訪れてみて悠久の時が流れているのを実感する。山水画のような写真となってしまったが、それもまた良しと自己満足している。
 2004年5月3日撮影: Finepix  S7000 (FUJIFILM)


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