2007年2月25日作成
 
     岡山県備前市日生町 (日生港)     




この日、岡山県内外から訪れた観衆は約5万人。日生港の海岸沿いは、団員たちが繰り広げる勇壮な闘いを見ようと大勢の見物客でごった返していた。

佳境の放水合戦
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狙いを定めての放水


白濁の放水


背後から手合図を送る団員
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放水合戦は15分ほど続いた。最後はお互いの船が見えないくらいの激しい放水となった。合戦とはいっても勝ち負けの判定はない。日生の伝統行事を守りながら互いに健闘することに意味があるのである。

立ちすくむ紅組の団員


猛烈な水圧をまともに受ける


帽子が吹き飛ばされてよろめく

最後は一年の安泰を祈念し、赤、青、黄などの色粉を混ぜた5色の海水でアーチを描きフィナーレを飾る。この5つの色は、周辺の海産物に影響を及ぼさないよう、食用の色子で作り出されるという。

天高く放水してフィナーレを飾る
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一年の安泰を祈念する放水


5色の放水アーチ

団員たちが繰り広げた壮絶な放水合戦は5色の放水アーチで幕を閉じた。お互いの健闘を称え合いながらバンザイ三唱をして、ずぶ濡れになりながらも満足いく表情で引き揚げていった。

放水合戦終了


勇敢な日生消防団員たち





備前は日生(ひなせ)の伝統行事の源平放水合戦に初めて行った。寒風が吹きすさぶ中、紅白の旗を立て、源平に分かれた消防団員が、相手の船を狙って放水し合う勇壮なる行事である。この放水合戦をカメラに収めようとする人たちが大勢訪れて周辺は撮影会のようになる。沿岸はもちろん民家の2階のベランダ、高台、背後の山頂までにもカメラマンが陣取っている。被写体として人気のある証拠であろう。最後にこの行事を撮影、観賞するならば、風下を避けたほうがよい。そうしないとカメラも衣服も海水で濡れ、全てが塩を吹いたようになってしまう。(筆者の経験より)
 2007年2月4日撮影: ニコンD70  283枚(410MB)


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