2005年07月09日作成
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岡山県笠岡市


                   




都を追われた平家がこの地、金浦で、源氏方を迎え撃つため、山にかがり火を焚いて大軍に見せかけ相手を打ち破ったという伝説になぞらえたのが「ひったか」である。行者山(源氏)と妙見山(平家)にそれぞれ約500個の提灯でその年の世相を表す絵模様を描き、その出来栄えを競うのであるが、さて今年の絵模様は何でしょう?

大急ぎで準備をする西の山(平家)の人


  まだ寝かせてあるやぐらに蝋燭(ろうそく)を入れる 
 

このあと、全てのちょうちんにろうそくが入れられ火が灯された。そして午後7時30分にロープで引っ張ってやぐらを起こすと、西の山と東の山の各々絵模様が夜空に鮮やかに浮かび上がった。今年はどちらも岡山国体のマスコット「ももっち」が現れた。       (岡山国体は今年9月と10月に開催される)

                      炬火(きょか)掲げる岡山国体マスコット「ももっち」       西の山(妙見山・平家方)
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               笠岡市が会場となるバスケットボールを手にした「ももっち」     東の山(行者山・源氏方)
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吉田川沿いでは、今年人気の愛知万博(愛・地球博)のマスコット「モリゾー&キッコロ」やマツケンなどのキャラクターが描かれたこどもひったかが人気を博していた。

ライトアップされた人気のキャラクター
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オレンジ色の光を放つちょうちん


今秋の岡山国体をアピールする「炬火を掲げるももっち」
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笠岡地方に初夏の訪れを告げる「ひったか」も午後9時30分に幕を引くが、遠く離れた金浦橋(かなうらはし)に行くと、東西の「ももっち」が依然として闇に浮かび上がり輝いていた。

                       闇夜に浮かぶ東西のかがり火                金浦橋より撮影
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午後7時30分に点灯されたろうそくは明々と金浦(かなうら)の夜空をこがす。その日の気象条件により、燃え尽きる時間が異なるようです。風の強い日は閉会時刻の9時30分までは持たないらしい。でも今年は午前中降っていた雨もあがり、無風状態で絶好の条件となった。遅くまで古代のロマンを存分に堪能した一夜であった。
 
2005年6月11日撮影:  ニコン D70   133枚(185MB)  


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