2005年12月16日作成
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中国・河北省 北京市

                

      




万里の長城 (ばんりのちょうじょう)
万里の長城は中国の古代文明のシンボルであり、名が世界に知れ渡った古代中国の要塞である。延々と1万2700里に及んでいることから「万里の長城」と呼ばれている。総全長は日本列島の約3倍の6700kmにもおよび世界文化遺産名録にも登録されている。北京市街から北に約80km行ったところにある八達嶺長城は保存状態が最もよく、長城の中でも代表的な区間である。北京には他に金山嶺、慕田峪、司馬台などの長城がある。世界最大の人造の構築物で、人工衛星から観測できる地球上唯一の構造物でもある。


発達嶺長城 (はったつれいちょうじょう)
明代に大改修された八達嶺は、長城の中の要塞としての威容を誇っている。ここはその昔、東西南北に通じる交通の要所でもあった。中国では、交通の発達しているの場所を”四通八達の地”と呼ぶ。そこから八達という2文字をとって、ここを八達嶺と呼ぶようになった。城壁の高さが平均7.8メートル、その土台が重さ500余Kgの大きな花崗岩で築かれている。城壁の上では馬なら5頭、人なら10人が並んで進むことができる。

八達嶺の山なみ
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八達嶺長城に入ると左右にルートがあり、左手に進むと勾配が急な男坂、右手は多少混雑しているものの比較的歩きやすい女坂が連なっている。

急な勾配の男坂 

城壁の上は幅広く、甬道(ようどう)と呼ばれる連絡通路が構成されている。

城壁の上の甬道(ようどう)


男坂を下りてくる観光客

ここからは、雄大な山並みと、どこまでも伸びている長城が見える。男坂は本当に急で、息が切れるほどの勾配の所がある。また城壁の通路には所々に開口部があり、そこから特定の人だけが入れるようになっている。

長城の中に入ることのできる開口部


雄大な万里の長城
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万里の長城は北からの騎馬民族侵入を防ぐため造られた。よって北側の壁が少し高く、銃眼が開いている。


北からの侵入を防ぐための長城
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女坂の遠景
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長城には、各台(とんだい)と呼ばれる狼煙台(のろしだい)が、約100mごとに設置されている。


女坂に連なる各台(とんだい)
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三千年以上の歴史を誇り、数々の文化が息づく中国の首都北京は伝統と革新が混在した国際都市である。今、2008年のオリンピックに向けて急ピッチで更なる開発が進んでいる。日々変貌する街であるが、万里の長城や故宮博物院など5つの世界遺産が点在しており、その前に立ったとき、奥深い歴史とロマンを感じることができる。機会があれば、他の世界遺産も訪れてみたいと思っている。

 2004年6月5日撮影: Finepix  S7000 (FUJIFILM)  


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