2006年2月6日作成

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香川県 高松市 浜ノ町 (大的場海岸)

                   




保存会メンバーは模範演技を披露した後、午前11時過ぎに近くの防波堤に移動した。ここから200mほどの距離を岸に向かって一直線に泳ぐ。

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防波堤に下ろされた梯子で海に入る


ゆっくりと海に入っていく


気合を入れて飛び込む!

瀬戸内の海は比較的穏やかなのであるが、この日は強風が吹き荒れる寒い一日であった。波に揉まれながらも、ゆっくりと平泳ぎで岸に向かって進んでくる。

ベテランの3人衆が泳ぐ
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元気な小学生も泳ぐ
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この大会には、近隣の県からも参加している。さっそうと泳ぐ姿のハチマキに徳島市水泳協会の文字が見えた。友好による参加なのであろうか。

徳島水泳協会のメンバーも参加
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約3〜4分ほどかけて岸まで泳ぎ切り、続々と上がって来るのであるが、体はほど良く赤みを帯びている。寒中水泳は日頃の鍛錬があってこそ出来ることであろう。その姿は老若男女問わず美しく輝いて見える。

対面の防波堤から泳ぎ切って陸に上がる
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朱色に染まった体が健康的だ(記念撮影)
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午前10時から始まった水任流の新春初泳ぎ大会も、11時半頃に無事終了した。お神酒が振舞われたりして、しばらく焚き火の周辺で歓談していた人たちも、着替えを済ませて足早に帰って行った。

焚き火にあたり暖を取る参加者たち


帰りの身支度をする人
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古式泳法とも呼ばれ、近代泳法(クロール、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)以外の日本古来の泳ぎ方のことをいう。 単位泳ぐだけでなく、甲冑(かっちゅう)を着たり水中での格闘技術や、立ち泳ぎをしながらの射撃など武術としての水中での戦闘技術まである。「古式泳法」という言い方は明治以降の名称で、「水術」「水練」「踏水術」と言われていた。海や河での戦闘するための泳ぎで武術と同じく、江戸時代に発展したものが多い。現在、神統流−小堀流踏水術−山内流−神伝流−水任流−岩倉流−能島流 −小池流 −観海流 −水府流水術 −向井流水法 −水府流太田派−の12流派が日本水泳連盟に公認されている。           (水泳用語辞典より抜粋)






  
会場で水任流のパンフレットを頂いた。その末尾に『すばらしい, ふるさとの無形文化財です。360年の伝統を絶やしたくはありません。わたしたちは, 次の時代にこれを伝えるつとめがあります。水任流保存会』と記載されている。
日本に残された伝統的な泳法の保存、後継者養成のため毎年、講習会や大会、研究会などを開催して努力を続けているという。保存会の人たちにより「水任流」が後世に伝承され普及していくことを願ってやまない。
 2006年1月3日撮影: ニコンD70  388枚(556MB) 
  

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