2005年9月15日作成

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玉祖神社  山口県防府市大崎


                   





後半は、円座と太刀を一度首座の所に持ち帰り、再度神官の前に移してから占手相撲が始まった。

円座の移動と太刀を持つ首座
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向かい合う東西の軍士


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諸手を挙げる


蹲踞(そんきょ)する

占手相撲では、お互いに手のひらを見せ合うことを3回繰り返す。手のひらを見せて占うことから占手神事と呼ばれるようになった。手のひらを見てどうなっていれば、軍(いくさ)の吉凶が占えるのか詳しい資料はない。

片方の手のひらを見せ合う軍士(ぐんし)
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両方の手のひらを見せ合う
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爪先立ちで両脚をくの字に曲げる

最後の段階で軍士は両手を組み合う。そして時計方向に1回転して東西が入れ替わってから深くしゃがみ込み、両手で地上を叩く。 この動作が相撲を取っているように見えることから、占手相撲とも呼ばれるようになった。

両手を組み右回りに1回転する


東西が入れ替わった軍士


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両手で地面叩く


地面を叩き終ると軍士は神前に向って両手を上げ「オー!」という(とき)の声を上げると神事が終了する。
(とき)の声合戦で、士気を鼓舞するために多人数の者が同時に発する叫び声。

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円座と太刀を首座の所へ持ち帰る


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最後に神に向かって深く頭(こうべ)を垂れる


神事の終わりには東西の軍士が入れ替わっていた






  
占手神事は最後に軍士が発する「オー!」という鬨(とき)の声以外は全く無音の敬虔な神事である。かがり火が焚かれる中で、褌を締めた二人の軍士を中心に進行されていくが、そこには古式ゆかしき重厚で厳かな雰囲気があった。また、千数百年もの昔から途絶えることなく受け継がれていることに崇高な思いを抱きながらも、この稀有な歴史的文化財の神事が、将来にわたり継承されるよう願っている。
 2004年9月25日撮影: ニコンD70  381枚(523MB) 
  

 

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