ベトナム北部、中国との国境近くにあるハロン湾は、ベトナムきっての景勝地の一つ。海から突き出た無数の島影が、幻想的で迫力のある景観を造り出している。
ハロン湾は、北は中国の桂林から続く石灰岩の台地が長い年月のうちに沈降を繰り返し、海になった所。湾内には、南国の強い雨に削られ、奇抜な姿になった大小の島々が1600もあり、さまざまな奇岩が海に突き出した風景は桂林に似ており、「海の桂林」とも呼ばれている。
昔、この地に龍の親子が降り立ち、口から宝玉を吐き出して敵を蹴散らした際、それらが岩となって海面に突き刺さったという伝説がる。