2005年11月6日作成

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福岡県築上郡築城町(清地神社)


                   





5分ほどで三番臼をつき終えると、藁を投げつけての臼練りが始まった。男たちの体は藁まみれとなった。

揉み合う男衆に藁を投げつける
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道路に出て激しく奪い合う
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(うす)をもぎ取る


(うす)を奪って走る

臼が座に据えられるまで、迫力ある争奪戦が繰り広げられる。公民館の周囲には田んぼが広がっているが、その中に入り込んで行き、臼練りをする。

田んぼから出てくる男たち
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公民館の広場に戻っての争奪戦
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走り回る男衆

臼練りもクライマックスをむかえた。激しく力水が浴びせられる中で、高々と臼を差し上げる場面が続く。

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力水と臼と藁と男衆


高々と臼を差し上げる
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午後3時40分頃、臼を座に納めようとする最後の競り合いが行われ、臼はめでたく、座に運ばれた。

最後の競り合い


注連縄が張られた座に運ばれる臼
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めでたく臼を座に納めると、男たちは直ぐに円座となり、総代の挨拶の後、手締めをして行事を終えた。

手締めをする皆の衆
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ついた餅は、座元の床の間に供え、残りは小餅として一般の人に配られる。この餅を食べると一年間健康で過ごせるという。また女性には安産の御守りになるといわれている。

つきたての餅を頂く女性たち
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五穀豊穣を祈願するローカル色豊かな祭りである。円座餅つきそのものは20分ほどで終わってしまうが、その短時間に凝縮するかのように餅をつき、力水を浴ながらの臼の奪い合いは勇壮である。観衆は少なく、地元の人達が30人くらいと、カメラマンが数人くらいで実に質素である。この祭りは、地元保存会の方々の並々ならぬ努力で300年近くも続いている。是非今後も現在の姿で継承していって欲しいものである。
 2004年12月5日撮影: ニコンD70  521枚(728MB) 
  

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