2007年4月20日作成
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      京都市伏見区日野西大道町

  




午後8時を回ると境内は一層冷え込んできた。男たちが体を激しくぶつけ合うと湯気が立ち上り、裸踊りは最高潮に達し、境内に詰め掛けた参拝客からは歓声があがった。

合掌!頂礼!
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最高潮の裸踊り


頂礼(ちょうらい)の大合唱!


腹に棒が食い込んだ傷痕

午後8時過ぎから始まった大人の裸踊りも10分間ほど経過すると最後の頂礼(ちょうらい)連呼が始まった。有り余ったエネルギーを爆発させるかのように、男たちは激しく踊り、高揚する。

最後の頂礼(ちょうらい)


高ぶる男衆
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爆発するエネルギー


入り乱れる男たち

小休止を挟みながらの裸踊りが無事終わった。今年も五穀豊穣、天下泰平、家内安全が約束されることだろう。この後、男たちは阿弥陀堂の裏の縁側で着替えして、お互いの健闘を称えながら引き揚げて行った。

引き揚げる男衆(1)


引き揚げる男衆(2) 引き揚げる男衆(3)




帰り支度をする男たち(1)


帰り支度をする男たち(2)

大人の裸踊りが幕を降ろすと、同時に薬師堂で行われていた法要も終了する。僧侶たちは般若心経を唱えながら薬師堂の縁側を廻り、参拝客の差し出した頭を棒でなでて結縁する。

般若心経を唱える住職


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参拝客の頭を棒でなでる僧侶たち






子供と大人を合わせて総勢45名程度の裸踊りで、時間的にも短い。阿弥陀堂の広縁で、手を頭上で打ち合わせ、頂礼(ちょうらい)、頂礼(ちょうらい)といって揉み合う動作を繰り返すだけなので、写真もワンパターンになってしまった。もう少し変化のあるシーンを撮影したかったが残念ながら出来なかった。それでも多くの写真をアップしたので、これを見て、男たちの裸踊りの熱演ぶりを感じて頂けたら光栄である。また境内では、かす汁のサービスもあったので、冷え切った体を温めるには有り難かった。これからも伝統の裸踊りを継続していって欲しいと願っている。

 2007年1月14日撮影: ニコンD70  326枚(495MB) 


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