2006年2月18日作成

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山口県 防府市 (春日神社)

                   




水温は10度であるが気温は5度と厳しい。濡れた体では体感温度は更に低く、体は少し赤みを帯びている。水槽から出ると再び「鳥船(とりふね)」「雄健(おたけび)」「雄詰(おころび)」「気吹(いぶき)」の順に行(ぎょう)を繰り返す。

濡れた体で櫓(ろ)漕ぎ運動をする
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越中褌も濡れて寒い!


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「鳥船の行」の櫓漕ぎ運動

各行の合間には「振魂(ふりたま)」を行う。振魂は手の中に少しの空間を作るように両手を合わせ、中央に構えて上下に振動させる。振魂をすると神様から霊威が降り注がれ、身体と魂が調和して邪念が振り祓われるという。

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「振魂(ふりたま)」をする男性


すぐに櫓漕ぎ運動に入る
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全員での櫓漕ぎ運動
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禊場の周りは大勢のアマチュアカメラマンが取り囲んでいるが、無言でシャッターを切る。神聖な場所での私語は慎むのがマナーなのである。

両手を腰に構えて「雄健(おたけび)」の姿勢
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宮司(右端)も「雄健(おたけび)」の姿勢をとる
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「雄詰(おころび)」の姿勢から右手「イエーィ」を振り下ろす


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大きく複式呼吸をする「気吹(いぶき)の行」

境内でのランニングから約20分ほどで全ての行事が終了した。最後に全員が禊場正面にある神祠に向かって、二礼、二拍手、一礼して禊場をあとにした。

神祠に向かい拍手(かしわで)を打つ
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境内には火が焚かれているが、禊が終わると一層激しく焚かれた。参加者は燃え盛る炎を背に冷えた体を温めていた。そして、しばらくして社務所に戻り、着替えをしてから用意されていた昼食を食べて帰って行った。

   燃え盛る炎を囲む 


熱い炎を背に暖を取る
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焚き火にあたる子供たち


(みそぎ)をやり遂げてガッツポーズ!
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春日神社の大寒みそぎは昭和52年(1977)に禊所を開所して、30年近くも続いている。当初は参加者も少なかったが、最近ではテレビや新聞などにより防府市だけでなく県外に知れ渡り、今では毎回大勢の人が参加するようになったとのこと。今年一回目のみそぎでは防府市長(松浦正人市長)自ら褌一丁で参加したと聞いた。人それぞれが一年間の無病息災を願ってみそぎをする姿は美しい。タオルさえ持参すれば誰でも参加出来るとのことだが、社務所受付に宮司より参加者向けの心構えが貼られている。その冒頭にみそぎとは水の霊力により身を清める神事。「身を削ぐ」ともいわれ、自分を厳しく鍛えることによって強く健全な心身をつくる「行(ぎょう)」です。したがって中途半端な気持ちで参加してはならないと戒めの言葉があった。
 2006年1月21日撮影: ニコンD70  632枚(897MB) 
  

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