2006年8月17日作成

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岡山県 岡山市 (龍泉寺)

 

                   





滝の中での神輿の練り合いは、全ての御札(流し札)が流れ落ちるまで行われる。その間約10分くらいであるが、全てが凝縮されたページェントでもある。

上下に揺すられる神輿


激しい水で御札が流れる
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神輿に降り注ぐ清水


周回する内に流されていく御札

滝に打たれて男たちの体はずぶぬれとなっていく。はり付いた白装束と越中褌が飛沫の激しさを物語っている。

白装束&越中褌も濡れる
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瀑布の中で躍動する神輿
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御札と共にそれを刺していた竹ぐしも流れ落ちる。竹ぐしは信者たちによって拾い上げられるが、御札は水に溶けて流れ去って行く。

竹ぐしを回収する男たち
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神輿を傾けお札を洗い流す

残った竹ぐしは災難よけになるとの言い伝えがあるため、滝の水で洗い清めてから、信者たちの手により、一般の参拝者に配られる。

竹ぐしを洗い清める
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参拝者に竹ぐしを配る信者
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12時半頃、全ての御札が流れ、残った竹ぐしも配られて、祭りは無事終了した。神輿は滝の水できれいに洗われてから、再び拝殿へ向かい収納されていった。

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最後に滝の水で洗い清められる神輿


お滝場から上って来た信者たち
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神輿を持って拝殿に向かう

拝殿の横に収納された神輿は全ての厄を流れ去って、美しい輝きを放っていた。参加した信者たちはタオルと飲料水を受け取り、着替えをして、それぞれに帰って行った。

祭りを終えて引き揚げる男たち
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約140年の歴史を持つ「お滝祭り」は、岡山の夏の風物詩ともなっている。高さ約6mの滝の下で練られる神輿と男たちが織り成す光景は涼感を誘いつつも勇壮である。そして滝の中で流れていく御札に願いを込めながらも無病息災を祈る儀式に敬虔な念を感じ、いつまでもこの祭りが後世に引き継がれていくことを祈らずにはいられない。
 2006年7月23日撮影: ニコンD70  587枚(845MB) 


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