2005年01月15日作成
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                                              東洋のベニス  

                 

                   






虎丘は市街地より北西に5キロのところにある小高い丘で、高さ36m、面積20haを有する。春秋時代に呉王夫差(ふさ)が呉王だった父親の闔閭(こうりょ)を埋葬したと言われている陵墓です。父親の葬儀の三日後、白い虎が突如現れ、墓の上にうずくまって墓を守ったと伝えられている。このことから虎丘と呼ばれるようになった。また、丘全体が虎の座った姿のようでもあるこ とから、虎丘と呼ばれる。主な史跡は試剣石、剣池、虎丘塔(雲岩寺塔)など。


虎の正面顔 (この角度の眺めがトラに似ているという。ちょっとリアルで塔が尻尾を模る)
   
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  天に向かってそそり立つ虎の尾 (頭の部分の門から入って尾の部分の塔に抜ける)
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虎丘は観光ツアーが必ず訪れる蘇州の重要な観光名所です。みどころはなんと言っても中国版ピサの斜塔(雲岩寺塔)です。園内は広々としていて、ゆっくりとした坂を上っていきます。その頂上に塔はあります。↓


   花と雲岩寺塔 
 


蘇州は水郷地帯で運河が発達していて虎丘を横切るように流れています。観光用の小船も盛んに行きかっています

新緑の小船   (虎丘の周囲を取り巻く運河)
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    観光をする人     (風景はさすが東洋のベニス)
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虎丘の中心に位置する剣池が呉王の墓所とされる場所。古代より呉の国(蘇州地方)は名剣の産地として有名で、呉王埋葬の際、名剣「魚腸剣」3,000本を副葬した。 その後、秦の始皇帝や三国期の呉の孫権がこの剣を掘り出そうとしたが発見できず、その際にできた穴に水がたまり剣池になったと言われている。↓



虎丘剣池前の広場


剣池(けんち) (ここが剣池の内部でこの下に呉王の墓があったと言われる)
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雲岩寺塔は別名が虎丘塔。八角形七層の構造で煉瓦で建てられたものです。高さは47.5メートル。宋王朝の961年に建てられました。明代から傾斜し始め、現在は西北へ15度ほど傾いている。 剣池を掘ったために傾いたとも伝えられている。 1956年には塔の内部から、刺繍(ししゅう)を施した絹製品が多数発見されたそうです。
 塔の横には北宋の至道年間(995-997年)に建立された雲岩寺があります。 現存の寺は清代に再建されたものです。↓



         中国版ピサの斜塔と言われる雲岩寺塔 (煉瓦構築物です)


壁面をよく見ると結構傷んでいるのが分かります。10年ほど前まではこの塔も上ることが出来たらしいのですが、残念ながら現在は禁止されています。今日まで残っているのは大きな地震がなかった
からでしょう。でももし観光中に地震が発生したら・・・・・。考えるだけでも恐いですね。


                          傾く塔    (蘇州のシンボルでもあります)


           雲岩寺塔の遠景  (出口付近から見上げるとまっすぐに見える斜塔)
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