2005年10月12日作成

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鳥取県西伯郡伯耆(ほうき)町 (福岡神社

                   





丸梁にまたがり、抱きついた願主(ねがいぬし)を大勢の男たちが手伝って丸梁の周りを回転させる。殆ど連続で行われ、一度に8回転させる。これを何度も繰り返す。この神事は、祭神が熊野灘で難破して大蛸に助けられたことに感謝して、その喜びを表現したものだという。願主が梁の周りを廻るのは、蛸が船の舳先(へさき)で航海の無事を喜ぶ様子を表しているという。

丸梁の上部に押し上げられる
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右方向(時計方向)に回転していく
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一回転した青年


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2回転目に入り押し上げられる


3回転目で梁に抱きつき止まる
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掛け声と共に大勢の氏子の手で廻される
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横になって抱きついた状態で突き上げられる
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4回転目に入り丸梁に絡みつく


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手をしっかりと合掌した状態で廻る


褌を掴んで押し上げる
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このようにして丸梁の周りを8回廻って一区切りとするパフォーマンスを数回繰り返して神事は終わった。氏子たちは全員が息を切らして吹き出る汗を光らせていた。

丸梁での神事が無事終わり拍手喝采
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主役で大役を果たした青年
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神事が終わり息を上げる氏子たち
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蛸舞式神事を無事終えた男たちには、神官から全員にお神酒が振る舞われ、景品やお守り札が渡された。

お神酒をいただく若者
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このあと裸の男たちは社務所で褌を外し着替えをしてから直会(なおらい)を行い、ご馳走を食べながら、神事の余韻を楽しんでいた。

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社務所での直会






  
舞堂の薄暗く狭いスペースの中で行われたため撮影には苦労した。格子の外から撮影したものであるが、カメラの動きが規制されて思うように撮れなかった。神事は氏子たちの荒い息使いと吹き出る汗が見る者を惹きつけた。また過疎化が進み、神事に参加する人も激減したと言っていたが、最近は若者たちが「たこさん会」というものを作って継承しているということを聞き心強く思った。この奇祭が変わることなく後世に伝わることを願ってやまない。
 2004年10月17日撮影: ニコンD70  571枚(880MB) 
  

 

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