2005年8月17日作成

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広島県廿日市市宮島町


                   





(やぐら)から宝珠を海に投げ入れた落し主は、岡山県牛窓町の会社員・山下裕史さん(24歳)である。また宝珠を注進所に納めた取り主は、宮島町の会社役員・佐々木雄三さん(49歳)だった。両名の主にはその年の幸運が授かるといい、賞品も与えられる。

宝珠を投げる落し主


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宝珠の取り合い


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大鳥居の前での宝珠争奪戦


                        取り主により宝珠が納めたられた注進所       (右下のネットに宝珠を納める)

男たちが海に入ってから約20分ほどで、落し主も取り主も決まって玉取祭は終わった。参加者たちは火焼前(ひたさき)から上がって控え室に戻って行った。

白い六尺褌 part1 白い六尺褌 part2
  
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海から上がるおじさん
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赤い褌の若者2人
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うしろ姿 part1 うしろ姿 part2
  
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このあと本社(ほんしゃ)前で落し主と取り主に賞品が渡されて全ての行事が終わった。いつの間にか厳島神社は満潮の海に浮かんでいた。

満潮位の厳島神社

弥山(みせん) 
宮島は長さ約9km、幅約6kmのほぼ長方形で、広島湾に浮かぶ一つの島である。その中に標高約529mの主峰、弥山がそそり立つ。手つかずの自然は「弥山原始林」として、平成8(1996)年に厳島神社とともに世界遺産に登録されている。帰りにロープウエーで弥山に登って見ると、360度の瀬戸内海のパノラマが広がっていた。

弥山から見た瀬戸内の海
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古来から神々が宿る島といわれる宮島で行われた玉取祭であるが、参加する人は大半が海水パンツ姿であった。褌姿の人は少数であり、落胆してしまった。宮島に何百年も前から伝わる古式豊かな祭りが風化し、この様な姿に変質していくことは残念でならない。古き良き裸祭りは、古代衣装の褌で行ってはじめて今を生きる人々に感動を与えるもとの真に思う。是非とも軌道修正し、昔本来の裸文化として復活して欲しいものである。
 2004年8月21日撮影: ニコンD70  584枚(835MB) 
  


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