2006年11月2日作成
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兵庫県姫路市飾磨区 (津田天満神社)

 
                  




 
津田天満神社(つだてんまんじんじゃ)秋祭り

兵庫県姫路市の飾磨区にある津田天満神社の秋祭りは毎年10月の体育の日の前の土日に行われる。土曜日が宵宮で日曜日に本宮が行われる。今在家(いまざいけ)、加茂(かも)、構(かまえ)地区の3台の大屋台と、思案橋(しあんばし)、今在家、構の小屋台、さらに今在家の獅子と壇尻が繰り出される。特に神社拝殿内で屋台を練る「拝殿練り」が有名で、狭い拝殿の中で一気に屋台を差し上げる技は津田の「一気差し」として知られている。



津田天満神社の拝殿
津田天満神社
山陽電鉄網干線・西飾磨駅の南東、徒歩15分のところ
に鎮座している。御祭神は、菅原大神・大歳明神・加茂
別雷大神
で、学問の神様・菅原道真公が祀られている。

創立年代は、社殿・旧記が、天正年間の兵火にて焼失し
不詳であるが、初めこの地に大歳明神をお祀りしていた
が、菅原道真公左遷の際、当津田の細江に船を寄せ
、風波の難を避けられた故に、後世村人が公の御徳を
お慕いして、この社に配祀して、何時しか主配祭神の位
置を替え、現在の津田天満神社となり崇敬されている。
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午前9時、津田天満神社の拝殿から神輿が担ぎ出された。天狗面の猿田彦大神を先頭にして、船場川に架かる思案橋の西詰めにある御旅所(菅公小憩の地)に向かう。

猿田彦大神を先頭に拝殿前に整列


御旅所に向かって出発
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神輿を担ぎ境内を出て行く


大鳥居の下で神輿を練る

津田天満神社から歩いて15分ほどの所にある御旅所に向かう途中でも、立ち止まりつつ、神輿は練られる。

宮司も御旅所に向かう


御旅所に向かう神幸行列

御旅所ある思案橋に一番先にやって来たのは今在家の獅子壇尻だ。地元の獅子舞保存会によって、平成13年に新調されたものでまだ新しい。獅子壇尻は、男衆に引っ張られて猛スピードで思案橋中央へと向かった。

今在家(いまざいけ)の獅子壇尻


獅子壇尻を引っ張る男衆


思案橋に到着した今在家の獅子壇尻
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神輿も思案橋に到着。橋の中央で練られてから、御旅所(菅公小憩の地)で、行宮祭(あんぐうさい)の神事を待つ。

思案橋で練り上げられる神輿

菅公小憩の地
津田天満神社から東に向かうと、思案橋の西詰めに、道真公が九州に流される時に休んだと伝えられる場所がある。ここには、史跡菅公小憩伝説の地と刻まれた石碑と、道真公の銅像と歌碑が建てられている。歌碑には、「東風ふかば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」と記されている。住み慣れた都を、いよいよ去らなければならなくなった時、自分の屋敷にあった梅の花を見ながら、心を痛めて詠んだものだ。現在では、思案橋から海までかなり距離があるが、平安時代は、この辺りまで海が迫っていたようで、道真公は、この入り江に舟を泊められ、しばらく休まれたと伝えられている。この時、これからの前途を思案されたという故事に由来し、思案橋の名が付いたと言われている。

菅公小憩の地・菅公銅像前に置かれる神輿

この後、今在家の幟(のぼり)や獅子が御旅所に到着して、勇壮で華麗な津田天満神社の秋祭りに華を添える。

今在家の幟隊
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今在家の獅子


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