2006年11月2日作成

写真をクリックすると新しい窓が開き 拡大写真(1400x927)258KBが表示されます(以下同じ)

兵庫県姫路市飾磨区 (津田天満神社)


 
                   





午前11時半頃、御旅所から帰ってきた今在家の獅子壇尻が、拝殿に向かって一目散に走り込んで行った。獅子壇尻の宮入りである。壇尻の上で舞い狂う獅子は勇壮そのものだ。

宮入りした獅子壇尻
拡大写真(1400x927)306KB

正午頃になると屋台の宮入りが始まった。宮入り順は、今在家が先頭で、加茂、構、思案橋となっている。宮入りした屋台は境内で練り合わせを行い、拝殿の裏を回って一周する。

拡大写真(1350x894)224KB
今在家の小屋台も宮入


拝殿前で一気差し


拝殿に入り 一気差し
拡大写真(1400x927)270KB


思案橋屋台の拝殿練り

境内での練り合わせを終えた大屋台は、擬宝珠と露盤を外して拝殿内に入る。拝殿では、地面に置いた屋台を腕で一気に差し上げる「一気差し」という差し上げ方が行われ、狭い拝殿の中での屋台練りは津田天満神社秋祭りの見所のひとつとなっている。

シデを振る取締役


今在家の大屋台の宮入り
拡大写真(1400x927)298KB


屋台を支える加茂の氏子


拝殿前で差し上げられる加茂の大屋台
拡大写真(1400x927)342KB

拝殿の中では「一気差し」を披露してから玉串を奉納する。播州の祭りの中でも拝殿内での屋台練りは数少なく、この津田天満神社と荒川神社、英賀神社、広畑天満宮でしか見られない。

拝殿内の大鈴にぶらさがる若者


電飾を点けての拝殿練り

拝殿練りが終わると屋台が境内に据えられ、午後2時頃今在家獅子舞保存会による獅子舞の奉納が行われる。獅子舞が終わって壇尻が境内を出ると、各町屋台の宮出しが始まり、午後4時半過ぎに各町へと帰って行く。

拝殿練りを終えた構(かまえ)の大屋台






播州の秋祭りは10月に入ると各地で一斉に行われる。数多い播州の祭りの中で、今回は津田天満神社の秋祭りを取材した。今在家、加茂、構、思案橋の屋台と、今在家の獅子と壇尻が練り出され、町中が祭り一色に染まる。
この祭りは勇壮な屋台の練り合わせと拝殿の中での一気差し、華麗な獅子舞が見ものである。是非一度出かけてみては如何だろうか。
 2006年10月8日撮影: ニコンD70  614枚(866MB) 


Copyright (C) 2004-2007 Akio Chiba. All Rights Reserved..