2006年8月30日作成

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香川県小豆島郡小豆島町馬木

 

                   





ヤッシッシは毎年、8月のこの時期の「金羅明神(きんらみょうじん)」祭りに於いて奉納される他に、香川県や小豆島のイベント、ホテル関係、企業のイベント、結婚式などでも披露される。最近はマスコミなどにも出演したりして、全国からの問い合わせが相次いでおり、嬉しい悲鳴を上げている。

真っ赤な六尺褌
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屈伸動作に入る


六尺褌&後ろ姿
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小豆島を代表する郷土芸能となった「ヤッシッシ」踊りは、メンバーの高齢化、後継者問題等で全てのイベント等には対応できないとのことで、現在は公的機関の依頼のみ応じている。

右足の蹴り上げ


左手を水平に伸ばす

ヤッシッシを踊る人は60名(内女性23名)位いて、定期的に練習が行われているが、仕事の都合で時間帯が合わないことが多いという。また若者は褌姿になるのを恥ずかしがる気質がありネックになっているとも。

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お父さんも熱演


汗だくで踊る

高齢化が進み、今後の課題は一番に後継者問題だと言っていたが、若き頼もしい少年が2人参加していた。きっと彼らが馬木(うまき)郷土芸能の「ヤッシッシ」踊りを継承していくことだろう。

元気いっぱいに踊る少年
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あと一息だ!


最後の熱演

ヤッシッシを踊る時間は、連続6〜8分位(10〜15曲)が通常である。この日も6分ほど踊り、真夏の夜の熱演は幕を閉じた。男たちは息を切らしながら早々に引き揚げて行った。

踊り終わって息がはずむ


次世代の後継者2人
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身支度を整える


きらりと光る汗

「ヤッシッシ」踊りのあと、福引き抽選会が行われた。そして最後に餅投げが行われ、午後9時ごろ、金羅明神祭(きんらみょうじんさい)は盛況のうちに終了した。

福引き抽選をする金羅明神祭の総代
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餅投げでフィナーレを迎える






「ヤッシッシ」と言う囃子言葉は何を意味するのか?。地元の人に尋ねてみたが、知る人は少ないようだった。保存会代表の井口徹さんいわく、つらいことも、悲しいことも、うれしいことも全てこの「ヤッシッシ」に凝縮されて表現されているとのことで、また明日から頑張ろうという励ましの言葉だと言っていた。かつて塩、醤油、酒造りに従事していた若者がつくりだした言葉なのだろう。小豆島にこのような「裸祭り」があることを知る人は少ないに違いない。拙作ながら当サイトで紹介することで、知名度が高まれば光栄である。またこの作品の文面は、現地で頂いた資料から抜粋したものと、ヒヤリングした内容からまとめたものである。取材の際、お世話になった保存会代表の井口さんをはじめ関係者の方々に感謝いたします。有難うございました。
 2006年8月6日撮影: ニコンD70  268枚(403MB) 


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