2007年11月18日作成
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島根県大田市大森町

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石見銀山(いわみぎんざん)

石見銀山遺跡は、島根県のほぼ真ん中に位置する大田市大森町を中心とし、旧温泉津町、旧仁摩町を含めた現大田市の広い範囲に広がる遺跡です。遺跡の範囲は大きく3つに分けられ、「銀鉱山跡と鉱山町」・「石見銀山街道」・「港と港町」からなっている。2007年7月2日、ユネスコ世界遺産に登録された。


石見銀山資料館の入口付近

石見銀山資料館

大森代官所跡にある資料館。建物は明治35年に建てられた邇摩郡役所をそのまま利用している。地元に残っている文献資料、鉱山道具、県内外の鉱石が展示されている。


石見銀山資料館


採鉱された銀原石(資料館)


製錬された銀(資料館)

世界遺産に登録されてから多くの人が訪れるようになった。特に土日や祝祭日は、ラッシュのように押し寄せている。大森地区と銀山地区は徒歩で散策できるが、専用バスも出ているので、それを利用するのもよい。

石見銀山マップ(資料)

山林風景の銀山地区

高橋家(たかはしけ)
大森地区や銀山地区には古くからの建物や、神社が多く点在している。その中で、高橋家は唯一残っている山組頭(やまぐみがしら)の旧宅で、労働者たちに配る味噌汁や酒を造っていた銀山地区屈指の建造物である。

銀山地区にある高橋家

佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)
佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)は戦国時代に築かれた鉱山の守り神で、今の建物は文政2年(1819年)に再建されたものである。石見銀山では最大の神社で、今も地元では「山神(さんじん)さん」と呼ばれ親しまれている。100段の石段を上ると、広い境内に、山神社としては最大級の社殿が重厚な姿を見せる。

佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)

銀の小径(ぎんのこみち)
佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)周辺にある小径(こみち)で、木々の間からこぼれる木漏れ日の中、散策すると、あちらこちらの住居跡の石垣に往時の銀山の繁栄がしのばれる。

銀の小径(ぎんのこみち)

間歩(まぶ)
銀山地区には間歩(まぶ)と呼ばれる坑道が点在している。大小さまざまなものがあり、調査では600以上も確認されている。新切(しんきり)間歩は正徳3年(1713)、最初は水抜き抗として掘られた代官所直営の間歩である。

新切間歩(しんきりまぶ)

清水寺(せいすいじ)
創建当初は天池寺と号し、仙ノ山の頂上(石銀地区)にあったが、798年(延暦17年)清水寺と改名、その後、清水谷に移転。明治11年に現在の地に移転した。銀山開発の歴史と深い関わりをもつ寺である。

清水寺(せいすいじ)

清水谷製錬所跡 (しみずだにせいれんしょあと
1895年(明治28年)、西洋式の技術で鉱山開発を試みた大規模な製錬所跡。8段ある石垣の高低差は33mあり、鉱石を順次おろしながら製錬を行っていた。その最上部から約800mのトロッコが江戸時代の間歩(まぶ)に通じていたといわれている。しかし、わずか1年半で操業が中止され、これを最後に鉱山開発は終わった。

清水谷製錬所跡


清水谷製錬所跡の石垣



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