2007年11月18日作成
島根県大田市大森町

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龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)
間歩(まぶ)とは銀を採掘するための坑道のことで、石見銀山には大小合わせて約600の間歩が存在するが、現在、一般公開されているのは龍源寺間歩だけである。江戸時代初期に開発され、永久・大久保・新切・新横相の間歩とともに『五ヵ山』と称される大坑道だ。龍源寺間歩は全長約600m。このうち見学できるのは入り口から160mの地点まである。坑道内の壁面には当時のノミの跡がそのまま残っており、当時の採掘の様子がよく伝わってくる。平成元年から栃畑谷(とちばただに)へ通り抜けられるようになり、坑道内部が見学できるようになった。

草に覆われた龍源寺間歩の入り口


龍源寺間歩の入り口


龍源寺間歩(1)

間歩(まぶ)の内部は鉱脈に沿って掘り進んだ20余りの横穴や、垂直に100mも掘られた竪坑(たてこう)が見られる。


内部の横穴
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龍源寺間歩(2)


龍源寺間歩の案内看板
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龍源寺間歩(3)
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龍源寺間歩(4)
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高さ2m・幅90cmの坑道(この先195mの地点で落盤のため塞がっている)


龍源寺間歩(5)


入口地点から約160m地点

入口160mの地点から、新たに設けられた観光用の坑道(栃畑谷新坑、全長116m)が、出口に向かって延びている。坑道には『石見銀山絵巻』の電照板が展示してあり、当時の銀山の様子をつぶさに知ることができる。


緩やかな上り傾斜で出口に向かって延びる栃畑谷(とちばただに)新坑


栃畑谷新坑の天井を観察する観光客


『石見銀山絵巻』の電照板が展示されている(栃畑谷新坑)


龍源寺間歩の出口



  
今回、石見銀山のハイライトである大森地区と銀山地区を歩いてみて、江戸時代に栄た銀山のシルバーラッシュの痕跡を随所に見ることが出来た。石見銀山は世界遺産に登録されてから、観光客が大勢訪れるようになった。急激なラッシュで現地の整備が追従していない状態のように感じた。これからも俗化されることなく、自然と共生している銀山遺跡であって欲しいと願っている。
 2007年9月23.24日撮影: ニコン D70   384枚   



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