2005年2月26日作成

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岡山県岡山市金山寺(かなやまじ)

    

                   

       




本宝木も副宝木と同様の場所から投下されます。今度が本番といってよいでしょう。皆が目を輝かします。

             宝木の投下を待つ         


午後10時30分になると、陰と陽の2本の本宝木が投下されます。前へ前へと裸達は押し出すように競り合います。やがて境内の明かりが消されて、住職によって裸の群れの中に投下されました。

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                       本宝木投下!                             


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    宝木の包みが裸群に落ちた!           


その後は境内を荒れ狂うようにして、裸の渦がうごめき、そして流れていきます。誰もが目的はひとつ、宝木ゲットです。

                押し合う裸衆                 


時には下の写真のように、人の頭の上を歩き、宝木の方へと向かいます。まるで人という絨毯を敷いているようです。これは実に圧巻でした。

                                                                   
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                           裸の群れの上を歩く                         
 


                    
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                     裸の群れの上を這う              


裸の渦が流れる


裸群が前後左右に押し合うと、肌の摩擦で打ち水もたちまち湯気になるほどの熱気となる。激しい宝木争奪戦がしばらく続いた。

湯気上がる奪い合い
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タックルする裸衆


体重をあずけて押し込む!
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外塀より宝木を狙う


    争奪戦の激しさの余り宝木が谷底に落下してしまった。血眼になって必死に探す男達がそこにいた。

谷底に落ちた宝木の捜索


激闘の争奪戦が始まってから約30分くらいで2本の宝木が無事、社務所に納められた。福男達は感慨無量の
表情をしていた。

会陽が終わり身支度をとく
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岡山市金山寺(かなやまじ)にある金山寺(きんざんじ)は、同じ漢字であるが地名と寺の呼び名が異なる。
会陽は「きんざんじえよう」と呼ぶ。岡山市郊外から急な山道を車でのぼるとひっそりとしたところに寺はあった。誰もが宝木を獲得しようと、必死にもがき、あえぎながらの争奪絵巻を繰り広げるのである。
グループで挑むひと、個人で挑むひと、様々である。2月に岡山県トップを切って行われるこの祭りは、裸達にとって 待ちに待ったものであろう。その後に続く安養寺会陽、そしてビッグイベントの西大寺会陽に向けても宝木に対する 執着心は並々ならぬものである。首尾よく獲得できればよいがそう簡単にはいかない。
日々のたゆまぬ訓練と 精進を重ねつつも、チームワークの 良さと用意周到な計画を持つものだけが宝木を手にすることができるのであろう。
 2005年2月5日撮影: ニコンD70  366枚(529MB)

       

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