2006年03月01日作成

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岡山県 岡山市 (金山寺)

                   




裸の渦(はだかのうず)
宝木の争奪戦には必ず一塊の「裸の渦」と呼ばれる群集が出来る。この渦に向かって水が撒かれる。水を撒くことで摩擦による怪我を防止するのである。撒かれた水は、たちまち湯煙となって立ち上がる。

裸の渦の肉弾戦
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5本ある副宝木はすぐに境内を抜けるのもあるが、中には激しい奪い合いのため、いつまでも動かない宝木もある。その一つが本堂の床下に潜り込んでしまった。「水を撒けー」の掛け声と裸たちのうめき声が聞こえてきた。

本堂の床下に潜り込む裸衆


床下から出できた猛者(もさ)
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20分ほどで前哨戦の副宝木の争奪戦は終わった。5本の副宝木は全て社務所に持ち込まれた。


副宝木が境内を抜けて放心状態の男たち


激しい争奪戦の痕跡が残る5本の副宝木
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松原住職より祝い酒を頂く福男

男たちは副宝木の争奪戦が終わった後にお菓子投げが行われ束の間の憩いの時を過ごすが、すぐに気持ちを切り替えて本宝木の争奪戦に臨む。このころから境内に雪が舞い始めた。


本宝木の投下を待つ裸衆
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午後10時半となった。境内の明かりが消された。松原宏澄住職が、五穀豊穣、天下泰平などの願いを込めた陰陽2本の宝木(しんぎ)を投下すると、男たちが宝木を求め、激しくぶつかり合った。


本宝木投下一秒前!


本宝木投下!
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牛玉紙(ごおうし)に包まれた2本の宝木をキャッチ!
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境内は雪が舞い、雪中での宝木争奪戦となった。裸の渦は大きく揺れ動き、筋書きのないドラマが展開される。


宝木を取り囲む裸群

突然一人の若者が群集の端から飛び上がり頭の上を這い始めた。なんという闘争心なのだろう。


宝木の渦の中心に向かう若者
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裸群を乗り越えて宝木の在り処に向かう

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