2006年03月01日作成

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岡山県 岡山市 (金山寺)

                   




金山寺の会陽は西大寺の会陽に比べて規模は小さいが、参加者は経験豊富な少数精鋭型である。宝木は個人で取ることは稀(まれ)で、ほとんどの人がグループを組んで臨んでいる。

馬乗りになり宝木に近づく


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湯気が上がり熱気が増して最高潮となる


後方でジャンプを試みるが・・・・

宝木投下から10分ほど激しいもみ合いが続いた。その間、雪と力水(ちからみず)が容赦なく裸の男たちに降り注いだ。気温0.6度でも寒さなんかは男たちには関係ないようだ。

裸に降り注ぐ雪と力水


雪中の宝木争奪戦
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やがて裸の渦は境内から樹木帯へと移動してしばらくもみ合ったが、突然動きが止まった。宝木が抜けたのである。激しい争奪戦を物語るかのように、まわしが土色に染まっている人もいれば弛んでしまっている人もいた。

壮絶な宝木争奪戦を物語る まわし姿
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宝木は境内から100mほど離れた社務所の受付所に持ち込む。そこで住職により検分されて福男が決まる。

松原住職が待つ宝木受付所

午後11時ごろ、福男とそのグループが宝木(しんぎ)を持って社務所前に現れた。ベテランのグループらしく堂々とした風格さえ感じる。その勇姿を誇るかのように肩車を組んで宝木受付所へと入って行った。

福を授かったグループの勇姿
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福男たちが「わっしょい!」の気勢を上げる
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宝木受付所に乗り込む福男
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松原住職により宝木の検分がなされ、今年の福男が決まった。宝木を手にした者は一年間の福を授かるという。受付所では獲得したグループが宝木を手に取り、記念撮影をしたりして喜びを分かち合っていた。

2本の宝木を手に住職と記念撮影


   福を呼ぶ陰と陽の宝木(しんぎ) 
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2月になると岡山県では会陽シーズンの幕開けとなる。そのトップを切って金山寺会陽が行われる。今年は冷え込みが厳しく、雪が舞う中で裸の男たちが宝木を奪い合った。岡山県の会陽は第2土曜夜の美作・安養寺会陽、西粟倉村・岩倉寺会陽に続き、第3土曜夜の西大寺会陽と続く。西大寺会陽に比べ規模の大小はあるが、勇壮さは勝るとも劣らない。むしろ至近距離で見ることのできる金山寺の方が迫力を実感することが出来るのではないだろうか。
 2006年2月4日撮影: ニコンD70  523枚(748MB) 
  

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