2006年8月3日作成
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愛知県 稲沢市(国府宮神社)

 

                   




 
国府宮(こうのみや)はだか祭り
国府宮はだか祭りは、今から約1230年余り前、奈良時代の神護景雲元年(767)に始まったと伝えられている。「はだか祭り」として知られるこの祭りは、正しくは「儺追神事(なおいしんじ)」といい、尾張国司が悪疫退散を祈願する厄払いを尾張大国霊神社(国府宮神社)で行ったのが発祥の由来となっている。旧暦正月13日に行われ、人々のあらゆる災難を背負うといわれる神男(しんおとこ)が、9千人の裸男たちがもみ合う渦の中へ飛び込み、祭りは最高潮を迎える。神男が儺追殿に逃げ込んで昼の祭りが終わり、その後、夜儺追神事へと移っていく。

国府宮神社の楼門(ろうもん)
   尾張大國霊(おわり おおくにたま)神社
国府宮神社は正式名称を「尾張大國霊(おわりおおくにたま)
神社といい、尾張の守護神として崇め祀られ、農業、商
工業の神、厄除けの神、家内安全の神として広く信仰さ
れている。毎年旧暦1月13日に行われる「国府宮はだか
祭り」は特に有名で、境内には
尾張式建築様式の本殿
・渡殿・祭文殿・東西の廻廊・拝殿・楼門が建ち並んで
いる。
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名古屋から名鉄本線に乗り換え、「国府宮駅」で下車して徒歩3分ほどで、「天下の奇祭・はだか祭り」で名高い、国府宮(こうのみや)神社に着く。午前中から神社周辺には露店が立ち並び、大勢の人で賑わっていた。

大鏡餅
正月7日(旧暦)に奉賛会員総出で50俵分の餅を搗き、飾付けの日まで大切に保管される。この大鏡餅は年月を重ねるうちに段々と大きくなって、現在では楼門を通過できる最大の大きさとなっている。祭りの前日に大型トラックに積載されて運ばれ、レッカーで吊って奉納される。祭の翌日にはこの餅の切餅を受ける為、多数の参拝者が列をつくる。この餅には夏病をしないという信仰がある。  高さ(2m35cm)直径(2m40cm)重量(約4ton)

拝殿に奉納されている大鏡餅

儺追布(なおいぎれ)
厄除けのお守りである儺追布(なおいぎれ)は、境内で一本100円で売られている。古い儺追布は古神札納所に返納されて、一年間の無病息災の役目を終える。儺追布とは、はだか祭りの主役である神男( しんおとこ )が、厄を一身に引受け、祈祷して裂いた信仰的な布ぎれである。

古い儺追布(なおいぎれ)を返納

楼門付近では、裸祭りに参加できない老若男女が、厄除けの祈願を込めた儺追布(なおいぎれ)を裸男に渡している光景が見られた。裸男たちは集めた儺追布を儺追笹(なおいざさ)に結び付けて拝殿へと持ち込む。

なおいぎれを集める裸男


なおいぎれを引き裂き 集める裸男
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午後2時過ぎ、一番手の裸連が参道にやってきた。その後も続々と儺追笹(なおいざさ)を担ぎ、拝殿を目指して裸連の行進が続く。どの裸連も独自のパフォーマンスを披露しながら進むので、見ていてとても楽しい。

ぶりを担いでの行進
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特大ぶりの奉納
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なおい笹を無事拝殿に奉納してバンザイ!


楼門前でなおい笹を立ててよじ登る

なおい笹には、厄払いを願った文字が書かれた赤・黄・青などカラフルな布がたくさん結びつけられている。これに参道で集めたなおいぎれも結び加えて、裸男たちが拝殿へと運んで行く。

なおい笹を持ち突進!
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先頭を引っ張る裸男
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楼門前の裸連
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祭りの当日は早朝から厄除けの御祈祷を受ける人と、お守りの“なおいぎれ”を受ける人で混雑している。午後3時過ぎに本殿で神事斎行し、”神男”登場のクライマックスを迎えるのは午後4時〜5時30分頃となる。

楼門で清めの塩を振りまく


なおい笹の奉納を終えて帰る
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