2006年8月3日作成

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愛知県 稲沢市(国府宮神社)

 

                   





午後3時を過ぎても各地区の裸男たちは、威勢よく、なおい笹を担いで拝殿へと駆け込んで厄除けを祈る。なおい笹を無事納めた裸男たちは帰って行く人もいるが、大半が寒風の中で儺負人(神男)の登場を待つ。

参道の途中で笹を掲げる
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なおい笹と共に疾走

人々のあらゆる厄が封じ込まれた「なおい笹」の奉納が続いている一方で、儺追殿の前では、神男の登場を待つ裸男たちが集まっていた。その周囲はすでに大勢の観衆とカメラマンが何重にも列をなして取り囲んでいる。

儺追殿の前でスタンバイ

厄除けのお守りのなおいぎれとして、ふんどしを引き裂いて観衆に配っている人がいた。段々と短くなっていくふんどしは、観衆の注目を浴び、笑いを誘っていた。

ふんどしを裂いてお守りとする ふんどしを締め直す

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なおいぎれを引き裂く
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なおいぎれの舞
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午後3時になると本殿において、神男(しんおとこ)が参列して「儺追神事」が斎行される。その後も「なおい笹」の奉納が続き、しだいに境内は裸男たちで埋ってきた。一度動くと撮影場所がなくなるため、神男が登場するまでひたすら待つことになった。午後4時半を回って日が落ちてきた。早く神男が登場してくることをひたすら祈る。

日没が迫る境内


拝殿へ「なおい笹」を持ち込む
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神男の現れるのを待つ裸男たち
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2人の孫を連れて参加

神男(しんおとこ)
神男は、体毛を剃り落とした生まれたままの全身無垢の姿で裸男達の中に飛び出す。裸男達は、神男に触れる事で自分達の厄災を祓うことが出来ると信じ一斉に神男に殺到する。神男は毎年、儺追殿に志願者を集め、神事を斎行し、神籤(みくじ)により決定される。そして3日3晩、儺追殿(なおいでん)にこもり、祭の本番にそなえる。

尾張大國霊神社の拝殿前(午後4時10分)


最後の「なおい笹」奉納

午後4時半過ぎに、今年の神男の津田敏樹さん(31)が、「鉄鉾会」 のメンバーに守られて参道に姿を現すと、裸男たちは神男を目掛けて殺到し、渦のように取り囲み歓声が上がった。その様子が境内で待つ裸男たちにも伝わってくる。儺追殿の屋根からはシャワー状の水がまかれボルテージが上がってきた。

裸男に降り注ぐシャワー
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儺追殿の前で神男を待ち受ける

神男は最初は参道に現れて楼門を通って儺追殿に向かう。しかし何千、何万もの裸衆と観衆の中では、見ることも撮影することも簡単にはいかない。午後5時前に楼門をくぐって手桶隊が境内に入ってきた。日が落ちて薄暗くなった境内には、身動きが取れないほどの観衆が押し寄せてきている。

境内に現れた手桶隊


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