2006年5月25日作成

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福岡県 久留米市 大善寺町(玉垂宮)
 
 
                   





鬼夜には、およそ400人の氏子が参加する。中には地元の子供たちも大勢いるが、幼子は大人に抱きかかえられて移動する。鬼夜の火の粉を浴びて、無病息災を願い、健やかなる成長を祈願するのだろう。

手松明の火を見つめる幼子
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参道を経由して楼門をくぐり本殿前まで来ると、勢いよく神殿へと入って行く。汐井桶を担いだ男たちも、幼子を抱えた男たちも、駆け足で飛び込む。

汐井桶を担ぎ神殿に走り込む


幼子を抱え神殿に飛び込む

汐井かき(しおいかき)
汐井場へ下る階段にある汐井口が開くのを待っていた男たちは、役職者の汐井汲みに続いて、本殿と広川を往復する「汐井かき」を行う。手松明を掲げた400人ほどの行列が続き、境内周辺を赤々と照らし出す。

汐井かきの行列
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「オイサ、オイサ」の掛け声で走る


本殿に回り込み駆け抜ける

「汐井かき」は、一番松明から順次、隊列を組み、手々振を先頭に、提灯と手松明をかざして、気勢をあげながら、本殿と広川との間を2往復する。この時は、参道を中心に火の川となり、観衆も驚きの声を上げる。

手々振と手松明(てたいまつ)を持つ氏子
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手松明(てたいまつ)の行進
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燃え盛る手松明


闇夜に消える松明(たいまつ)行列

午後9時、鐘楼の一番鐘を合図に境内の明かりが一斉に消されると、男たちは、鬼堂の前に並べられている、6本の大松明の前に勢ぞろいする。

大松明(おおたいまつ)の前に集まる男衆

午後9時20分、いよいよ点火の瞬間を迎えた。二番鐘の音を合図に神殿から現れた神火が、手松明に移されて厳かに運ばれ、大松明へと点火された。すぐに大松明は大きな炎を上げ、鬼火となって燃え上がった。

点火された大松明(おおたいまつ)
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夜空を焦がす鬼火
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火の勢いを保つために、松明(たいまつ)を束ねている縄を切る。その作業をするために、燃え盛る大松明に、時折若衆が登って行く。


先端の縄を切る若者
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大松明の上に立つ

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