2006年5月25日作成

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福岡県 久留米市 大善寺町(玉垂宮)
 
 
                   





大松明(おおたいまつ)
大松明は正月4日午前中に7地区の関係者で作られる。全部竹を使い、芯に大きな孟宗竹を3本束ねて、その周囲に笹竹を寄せて回し、さらにその上を直径3〜4cmほどの真竹で包み込んで化粧竹とする。
火を着ける先端には、枯れた杉の葉を入れて切り口を揃え、この上に頭の方から七本・五本・三本と縄を掛けて結ぶ。根元側からも、七・五・三本と縄を掛け男結びにする。胴を縛る縄は、2本回しで365本。大松明の根元は、かずらの蔓(つる)で縛り、引き綱を付ける。全長13m、火口の径1m余り、重さ1.2トンと巨大である。

激しく燃える大松明
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大松明(おおたいまつ)直下の男たち


勇壮な締め込み姿

大松明を支えるのは、かり又という二又になった樫の棒である。これを使って大松明をゆっくりと移動させて行く。

かり又(樫の棒)大松明を支える


大松明にまたがる若者
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必死に縄を切る

境内の鬼堂の前には大松明6本が置かれているが、一斉に燃え上がる様は圧巻である。また、時間とともに燃えて短くなる大松明の縄を切る若衆の勇壮な姿は、強烈なインパクトがある。

燃える大松明と漂う発煙
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燃える上がる鬼火
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6本の大松明に点火されてから10分ほど経過すると、鬼火の灯りで境内は明るさを増す。訪れた約5万人の観衆はこの勇壮な光景に見入り、歓声を上げる。

5万人の観衆で埋った境内
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炎の勢いを保つため息を止めて縄を切る


作業を終えて引きあげる若者


燃え落ちる火の粉が降りかかる
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鉾面神事
午後9時半過ぎ、大松明が燃え盛る中、赤鬼と青鬼が本殿から鬼堂前の神事執行場に登場する。互いに剣を交え、「鉾取った」「面取った」「面(つら)脱いだ」の掛け声で、魔払いの神事が古式にのっとり執行される。そして、「そら脱いだ」の掛け声を合図に太鼓や鐘が打ち鳴らされて、鬼夜は最高潮を迎える。この鉾面神事に用いられた鉾紙(ほこがみ)は安産・幸福を呼ぶといわれている。

天狗面をつけた赤鬼登場 (資料) 青鬼も登場 (資料)
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鉾面神事の執行 (資料)

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鬼面を脱いで互いに剣を交える

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