2008年3月29日作成
開催地: 愛知県幡豆郡幡豆町(鳥羽神明社
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7割位燃えたところで、「三の棒」の合図の太鼓が鳴りる。やがて2基の「すずみ」の中に納められた神木と根元に巻いた十二縄を求めて、「福地」と「乾地」に分かれた男たちが競って炎の中に飛び込んでいく。燃え盛る「すずみ」に挑戦するために、全身に水を浴びて飛び込んでいく光景は実に圧巻である。


燃え盛る炎(1)
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燃え盛る炎(2)


全身に水をかぶる奉仕者(ネコ)たち

鳥羽の火祭りは、「すずみ」の燃え具合によって、一年の天候や豊凶を占うものでもある。煙が多ければ、その年は雨が多く、竹の割れる音が激しければ、雷が多いといわれている。天候を占う目安として、「一の棒」が入った時が6月頃、「二の棒」が入った時が9月頃、「三の棒」が入った時が12月頃とされている。

全体に火がまわり 激しく燃える「すずみ」


神木と十二縄を求めて火の中に飛び込む


煙と炎が男たちを包み込む


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一気に崩れ落ちる「すずみ」


火の塊となった「すずみ」


神木と十二縄が取り出す奉仕者たち
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燃えさかる「すずみ」に飛び込み、神木と十二縄の両方を先に取った方が勝ちで、「福地」が勝てば山間部に豊作が恵まれ一般に雨も多く、「乾地」が勝てば干天が続いたり異変が起こるという。今年は「福地」地区が勝ったので豊作となるであろう。やがて神木と十二縄が神前に納められ、祭りは午後8時半頃、無事終了となった。


健闘した2人の神男(しんおとこ)


健闘を物語る奉仕者(ネコ)たちの胴着

神木と十二縄が取り出された後の、燃え残った竹で箸を作り食事をすれば歯の病を知らず、養蚕に用いれば豊作であるといわれている。訪れた観衆は、次々と切り落とされた竹を持ち帰っていく。

燃え残った竹を観衆に分配する


燃え残った竹を持ち帰る



 2008年2月10日撮影: ニコンD70  305枚 

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