2005年6月02日作成
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兵庫県姫路市
    

                   




 
「ザ 祭り屋台in姫路」
兵庫県の代表的な秋祭り「灘のけんか祭り」を観光資源として活用し、地域を活性化させようと、「ザ 祭り屋台in姫路」が2004年5月22日(土)開かれた。約15万人が見守る中、世界文化遺産・姫路城を背景に、祭り屋台など10台が勇壮に練り歩いた。この祭りは 姫路商工会議所と姫路市が計画して、「国際観光都市 元年」となった2004年から新たなイベントとして毎年開催されることになりました。



ここ姫路では豊作、豊漁、招福、数々の祈りを込めて、秋祭りが市内のあちこちで伝承されてきました。「ザ 祭り屋台in姫路」は、その祭りを姫路城と対比させながら楽しもうというイベントです。白鷺にたとえられる静の城、対となる動の屋台練り。今や華やかさと荒っぽさで世界にその名を轟かせているのが「灘のけんか祭り」です。
朝10時のオープニングセレモニーから始まった。姫路駅前から姫路城に向かって一直線に伸びる大手前通りは、観光客と屋台でぎっしりと埋め尽くされた。

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大勢の人で埋まった大手前通り通り

秋に行われる「灘のけんか祭り」松原八幡神社の氏子である木場(きば)、松原(まつばら)、中村(なかむら)、妻鹿(めが)、宇佐崎(うさざき)、東山(ひがしやま)、八家(やか)の旧7ヵ村は播磨灘に面したところにある。「ザ 祭り屋台in姫路」は、その7地区の屋台が大手前通りに勢揃いし、順に姫路城に入場していく。屋台の周りに揺れるシデの色が、木場は緑、松原は赤、中村は青、妻鹿は朱、宇佐崎は黄、東山はピンク、八家は赤・黄と決められているから初めての人でも見分けやすい。

*シデ:長さ約2メートル、太さ約5センチ程の青竹の先端に色紙を取り付けて、花のように丸く開いたものをいう。シデには、魔を払う道具としての役割がある。


  
姫路市の南東部海岸地域のうち、現在の地名で
いえば東山(旧東山村)・八家(旧八家村)・木場
(旧木場村)・白浜町(旧宇佐崎村・旧中村・旧松原村)
・飾磨区妻鹿(旧妻鹿村)の7地域である。
この旧7カ村が祭りに参加する地域である。
     旧7カ村 (資料より)

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木場(きば)練り子

播州では、屋台を担ぐ男たちのことを練り子と言います。屋台を担ぐとは言わず、練ると言います。屋台を担いで運行することを「屋台練り」、屋台の出発のことを「屋台の練り出し」と言います。

  座り込んで、練り出しを待つ「宇佐崎」の人
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祭り屋台は、豪華な「飾り金具」、木造彫刻の「狭間(さま)」、「露盤(ろばん)」、「幕」や「高欄掛(こうらんかけ)」といった縫物、「伊達綱(だてづな)」など、 職人たちの技術・文化・歴史が凝縮されています。 重さ約1.5トンの動く芸術品です。この屋台を100名近い勇壮果敢な灘の男衆たちが練って祭りを盛り上げます。

               宇佐崎の屋台                          
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                           八家(やか)の練り子たち                                           

播磨地方の7つの屋台が揃って地域外に練り出したのは、昭和41年4月の姫路大博覧会(手柄山中央公園)と平成元年5月の姫路百祭シロトピア「ザ・姫路まつり」の二度だけで、姫路城の大手門をくぐるのは実に15年ぶりのことである。

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            15年ぶりに大手門をくぐる八家の屋台                  

大手門をくぐると姫路城が大きく目の前に見えてくる。そこが屋台練りが行われる「三の丸広場」である。

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                      中村の屋台  (練り合わせの前に各部の点検をしている)

    獅子舞(ししまい)
屋台の練り合わせの前に、特設スタンド前で獅子舞が披露されました。次々と出てくる色々な獅子舞に観客は堪能していました。特に荒々しく舞う、東山(ひがしやま)・妻鹿(めが)・八家(やか)による3頭の毛獅子は圧巻きでした。

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                                       荒れ狂う獅子                                             


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  お囃子に合わせて舞う、子ども獅子


勇壮な3頭の毛獅子
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屋台練り(やたいねり)
三の丸広場で市長の挨拶があり、その後、7台の熱気溢れる屋台練りが始まった。筋書きのないドラマの始まりである。三の丸広場はロープが張られていて屋台には近づけないようになっていたが、それが破られるのは時間の問題であった。ガードマンもお手上げである。

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                            松原の屋台練り    (袴姿で指揮をとるのは松井総代)           

           
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豪華絢爛な八家(やか)の屋台



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