2007年9月21日作成
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岡山県岡山市 (西大寺観音院)


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仁王門から境内に入場した裸は、垢離取場(こりとりば)を回って本堂で祈願し、牛玉所大権現(ごおうしょだいごんげん)から四本柱(しほんばしら)を通って、本堂の大床(おおゆか)に上がり、午前零時の宝木投下を待つ。

ワッショイ!境内を練り歩く(1)
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ワッショイ!境内を練り歩く(2)


ワッショイ!境内を練り歩く(3)


ワッショイ!境内を練り歩く(4)
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ワッショイ!境内を練り歩く(5)


ワッショイ!境内を練り歩く(6)
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裸群が地面で練り合うことを「地押し」と言う。それに対し本堂大床の上で練り合うことを「本押し」と呼んでいる。いずれも宝木争奪に至る過程で生じる押し合いのことである。

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地押しをするグループ(1)


地押しをするグループ(2)
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地押しをするグループ(3)
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本堂大床に向かう 裸たち

修正会(しゅしょうえ)の祈りが結願(けちがん)した午前零時、境内の照明が一斉に消され、本堂御福窓から坪井全広住職が宝木2本を投下した。どよめきとともに裸群は巨大な渦となり、うねり、クライマックスを迎えた。

午前零時 宝木(しんぎ)投下
資料より

宝木争奪 大床遠望


宝木争奪戦(1)


宝木争奪戦(2)


宝木争奪戦(3)
2005年2月撮影


仁王門で宝木を奪い合う裸たち


力ずくで宝木を奪い合う
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約1万5千人の観衆が見守る中、裸たちは宝木を奪い合う肉弾戦を繰り広げた。今年は投下約数分後の早い段階で勝負がついた。やがて裸たちは興奮の余韻を残して、潮が引くように境内を後にして行く。

串牛玉(くしご)を手にした裸男


勇壮に引き揚げる裸男


雨の中 帰って行く男たち

2007年 福男(ふくおとこ)
今年、宝木を獲得したのは林グループの約30人と、双葉グループの約60人。 両グループとも40回以上出場し、林グループは2年ぶり8回目、双葉グループは20年ぶり3回目の宝木を手にした。
 福男: 林グループ       奥山正見さん(59歳)   岡光夫さん(63歳)    林昭二郎さん(63歳)
福男: 双葉グループ     小林祐介さん(24歳)   岡崎光男さん(58歳)    目澤康司さん(23歳)  






日本三大奇祭で知られる「西大寺会陽」が17日深夜から18日未明にかけ、岡山市西大寺中の西大寺観音院で開かれ、約9千人の裸の群れが、福を呼ぶ一対の宝木(しんぎ)を求め、激しい肉弾戦を繰り広げた。終始降りしきる雨の中での撮影となった。観覧席のチケットを持っていたが、雨の中ではと思い、そこでの撮影を断念した。今年は天候に恵まれなかったが、また来年も新たな「会陽」を求めて出かけたいと思っている。

 2007年2月17日撮影: ニコンD70  586枚(852MB) 

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