2007年1月29日作成
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   静岡県 磐田市 福田中島 (福田海岸)

  




約30分ほどすると、荒波の遠州灘での禊(みそぎ)が終りに近づいた。各町の氏子たちは、3日後に控える大祭に向けてひとつの準備が整ったように、穏やかな表情をして引きあげて行く。

各町一団での遠州灘の禊


禊をして穏やかな表情の氏子たち
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再び松原へと戻って行く

禊が終わると、氏子たちは各町毎に分かれて松原や浜辺に陣取って宴を始める。昼からは朝の雨模様と打って変わって、真っ青な空と日差しが戻ってきた。しばらくして各町ごとに楽しい歓談の宴が浜いっぱいに広がった。

松原でくつろぐ男衆


各町ごとに繰り広げられる宴(うたげ)

宴もたけなわの12時半ごろ、松原の広場で子供たち主体の練り合いが始まった。大人に肩車された子供たちはオイショ!オイショ!の掛け声で、元気いっぱいに3日後の大祭に向けて”鬼踊り”を披露していた。

子供たちの”鬼踊り”


大人と一緒に”鬼踊り”
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午後からは、再び浜に出て、禊や練り合いを行う一団も見られた。青い空の下での浜垢離(はまごり)となった。

浜に出る準備をする


再び浜に繰り出す少年たち


福田海岸(ふくでかいがん)を練り歩く
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浜のテント場に集合した一団


オイショ! 浜で最後の練り合い
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青空が広がった遠州灘での浜垢離


浜垢離を終えてポーズを決める!
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午後2時ごろ浜垢離が終り、各町ごとにやってきた大型バスに乗って帰って行く。浜垢離から帰ると各町では大祭で使う腰蓑(こしみの)作りが始まる。そして夕方、各町ごとに矢奈比売(やなひめ)神社へのお礼参りが行われる。

荷物を片付けて大型バスで各町に帰る






『天下の奇祭』見付天神裸祭の浜垢離は、祭りに参加する見付28町によって行われる。平日にも関わらず大勢の氏子たちが大型バスで福田(ふくで)海岸に繰り出して神事に参加しているが、聞くところによると、この日は商店街などは閉めて浜垢離に参加している町もあるという。まさに大祭に向けての壮大なページェントといったところだ。この日は朝からの雨がタイミングよく上がって昼からは好天となり、浜での宴も最高に盛り上がっていた。そんな姿を見ていて、この浜垢離は見付の人々にとって、欠かすことのできない年中行事のひとつであるように感じられた。
 2006年9月27日撮影: ニコンD70  1321枚(1896MB) 


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