2006年11月19日作成

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兵庫県姫路市白浜町


 
                  

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本宮の当日早朝5時、神事渡行に先立って、露払い役を務める松原地区の獅子檀尻が八幡神社へ出発する。
神社で参詣をし、獅子舞を奉納し、「露払いの儀」の清め神事が行われる。一方、練り番の地区では心身を清めるため、みそぎの行事である「潮かきの儀」を行なってから神輿(みこし)練りに挑む。

「露払いの儀」
資料





「潮かきの儀」
資料

各地区の屋台にはそれぞれ特徴があり、地区ごとに色分けされた鉢巻きとシデを見ると、どこの屋台か分かる。東山は桃色、木場は緑、松原は赤、八家は橙、妻鹿は朱色、宇佐崎は黄、中村は水色となっている。

宮入りを終えた妻鹿(めが)の屋台
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御旅所に向かう前に伊達綱(だてづな)の手入れ

「灘のけんか祭り」の異名を誇るこの祭りは、「一の丸」「二の丸」「三の丸」と呼ばれる3基の神輿を激しくぶつけ合う勇壮な行事に由来している。「一の丸」は応神天皇、「二の丸」は神功皇后、「三の丸」は比淘蜷_(ひめおおかみ)、それぞれの神が乗り移られた神輿を担ぎ出し、最初に楼門前の広場で激しくぶつけ合う。

神輿渡御の開始



3本の神輿幟が立つ境内
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楼門前の広場で練られる神輿(みこし)

午後2時前に、松原八幡神社の西側1km程離れたところにある御旅山への神輿渡御が始まった。練り場の両側を段々畑にはさまれ、天然のスタジアムのようになっている。そこで本宮のメインでもある神輿合せと屋台練りが行われる。

御旅山に向う神輿
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神輿を担ぐ 練り番・八家の氏子


御旅山の練り場に向かう氏子たち

先頭で御旅山の練り場に入ってくるのは、松原の露払い壇尻だ。壇尻を担ぎ上げ、差し上げて、地面に叩きつける。先陣として悪霊を払い清め、けんか祭りが無事に進行できるようにという願いを込めての荒業なのである。松原の露払い壇尻が御旅山へ登って行くといよいよ3基の神輿の登場である。

人であふれる御旅山の座敷席

午後2時半頃に八家(やか)の男たちによって3基の神輿が御旅山の通称:広畑(ひろばたけ)と呼ばれる練り場にやってきた。すり鉢状に広がる天然の座敷席には数十万人の観衆が陣取って見下ろしている。実に圧巻である。

神輿に乗って登場!
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激しく揺れる神輿
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神輿の上で暴れる八家の男衆

神輿の周囲をケンゴーと呼ばれる青竹を持つ男たちが取り巻く。ケンゴーは激しくぶつかり合った神輿の軒を支え、神輿の転倒を防ぎ、練り子が立ち退く余裕を与えるための道具として神輿合わせには欠かせないものだ。

ケンゴー(青竹)で神輿を支える


転倒する神輿

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