2005年7月15日作成

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福岡市博多区


                   





朝山(あさやま)
朝山は”祝儀山”とも呼ばれる。町総代らを招いて縁起ものの神酒、肴などを出すことからこう呼ばれている。7月11日の午前5時から6時にかけてそれぞれの流区域内で行われる。省略している流もあるが、明日の追い山馴らしの練習となり、おのずと力が入る。まだ夜が明けきらぬ町に出て、恵比須流と東流の朝山を追ってみた。

                         朝山のスタート直前                 三番山笠・恵比須流

舁き山の上に座る人を台上がりと言う。舁き山の前を「表」、後ろを「見送り」と呼ぶが、それぞれに3人座り、計6人が台上がりを務める。

                朝山の台上がり3人衆             三番山笠・恵比須流

各流の山小屋では、櫛田神社の方角へ表を向けるように舁き山が置かれている。恵比須流の朝山が終わり、しばらくして舁き山が山小屋に入れられた。

                         舁き山を山小屋に入れる               三番山笠・恵比須流

同時に近くで東流の朝山も行われていた。すっかり明るくなって朝日がまぶしくなってきた。この朝山では将来の舁き手である子供たちが台上がりを務めることが許されている。

                      台上がりを務める博多っ子                六番山笠・東流
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                       山笠人形・坂本龍馬を取り外す               六番山笠・東流

他流舁き(たながれかき)
舁き山が各自の流から外に出て、他流の区域内で舁く行事です。他流の当番町への表敬訪問の意味合いを込めて行われます。各自の流の外に出られるということもあって、この時には櫛田神社に舁き入れて櫛田入りの練習をする流もあります。また西流・恵比須流・土居流は行わない。7月11日午後から中洲流を追ってみた。

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                                       中洲流の締め込み姿                                         繁華街路地・待機所前にて

15時前になると「オイサッ、オイサッ」の威勢のよい掛け声が町中に広がり、祭が動き始めたことを知らせるように、舁き手たちが山小屋周辺に集まってきました。その数は見る見る内に膨れ上がった。

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  「オイサッ、オイサッ」の掛け声で集まる男衆  

中州流の舁き山の山台(カラ山)も水で清められて出発の準備が整った。目指すは櫛田神社である。

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出発を待つ中洲流の舁き山

15時ちょうどに物凄い勢いでスタートを切って飛び出して行った。あっという間に見えなくなってしまった。走ってあとを追ってみたが、とにかく追いつくのに苦労した。

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             パワー溢れる台上がり(見送り)3人衆              

勢い水(いきおいみず)
舁き山笠が動き出すと、盛んに水がかけられる。舁き手の火照った体には好都合である。コース各所に水桶(バケツ)が準備され、先走りの男たちや沿道の人たちが、手に持ったバケツで舁き手にかける。ところがここではそんな半端なものではなく、消火ホースを使いダイナミックに放水していた。

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消火ホースによる勢い水


襲いかかる勢い水
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中洲を出発して5分足らずで櫛田神社に到着した。すぐに櫛田入りの練習が始まった。2回繰り返しの練習が行われて観客を存分に楽しませてくれた。

本番さながらの中洲流の櫛田入り
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中洲流(なかすながれ)

西日本一の歓楽街「中洲」の山笠である。そのためか全体的に華やかさがあるようだ。水法被の「中洲」の文字は流れるような書体で書かれていて粋である。


魅せる中洲流の舁き山
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