2005年7月15日作成

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福岡市博多区


                   





集団山見せ
7月13日 午後3時半から行われる行事で、舁き山が博多地区から出て福岡地区を訪れます。呉服町交差点付近に集合した舁山は5分おきに出発し、多くの見物人で埋め尽くされた明治通りを西へと進んでおよそ1.7km先の福岡市役所前まで行きます。追山馴らしや追山と同じく一番山笠のみが市役所前で祝い目出度を唄います。七つの流が揃って参加しますが、タイムは競われないので勇壮さはなく緩やかな行事となっています。



千代流(ちよながれ)

戦後独自に流を興しS25年正式に博多祇園山笠振興会に加入し、50年近い歴史がある。法被には字体デザインは異なるが”千代”の二文字が染められ一体感が印象づけられる。唯一石堂川東の流である。子供山笠もあり、地域ぐるみで活性化している。この日午後から集団山見せに向かう千代流を追ってみた。


                 オイサッ、オイサッの掛け声で山小屋に集合」          二番山笠・千代流
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                       いざ!呉服町に向けて出発!             千代流の山小屋前


呉服町に向かう千代流
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呉服町の交差点に15時30分出発に合わせて各流がやってきた。全ての流が集結するころになると身動き出来ないほどの観衆で明治通りはいっぱいになった。

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三番山笠・恵比須流もやってきた!


                   四番山笠・土居流も集結する!               
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舁き山が、博多から那珂川を越えて福岡に入るのはこの日だけである。15時30分、博多区の呉服町交差点を出発した一番山笠・西流は、勢い水を浴びながら、見物客が埋め尽くす明治通りを福岡市役所に向かって駆け抜けて行った。 

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       一番山笠・西流に勢い水の洗礼 

福岡市はこの日、最高気温34.3度を記録した。今年一番の猛暑の中で、舁き手たちは沿道に用意されたバケツの水を気持良さそうに頭からかぶっていた。

                           勢い水の嵐                      一番山笠・西流  
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土居流(どいながれ)

櫛田神社の前の通りが土居通である。旧十ヶ町で構成される。それぞれが紺色の法被を着て、いかにも伝統を感じさせる。町名整理で「土居町」は消えたが「流れ」にはしっかりと生きている。


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四番山笠・土居流の集団山見せ

招き板(まねきいた)

山番や流の名が記入された招き板や招き旗は、舁き山を先導する役目を持っている。招き板は子供たちが、招き旗は大人やお年寄が持つ。昔は水桶の場所を知らせるためのものでしたが、今では山笠の進行を先触れする役目を担っている。


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       招き板を持って走る東流  


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                      東の文字一色の明治通り              六番山笠・東流

30分ほどで7つの流、全てが通過していった。明治通りにはふんだんに撒かれた勢い水が溢れていて、歩行者天国となった今、山笠の熱気を肌に感じながら博多の街をあとにした。


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勢い水で光る明治通り






4日間かけてこの山笠を撮影した。最後の追い山は都合がつかず撮影できなかったが、2400枚もの写真をまとめて撮ったのは初めてである。飾り山や街の表情もたくさん撮ったが、それらをピックアップすると膨大になり、強調すべき勇壮さが薄れると思い、敢えて割愛した。今回舁き山に焦点をおき、それを舁く(担ぐ)博多の男達に絞って作品にした。祇園山笠の勇壮さを少しでも感じてもらえたら光栄である。
 2004年7月10〜13日撮影: ニコンD70  2456枚(3604MB) 


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